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夢見町の史

Let’s どんまい!

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2025
January 24
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2007
December 10
 思わず目を疑ってしまった。
 前回の記事には、こんな反響が目立っている。

「オトコの人にはかなりモテてるじゃないですかっ」
「男の人にモテる秘訣も知りたいです!」
「今度『男性にモテる』のをレクチャーしてみては?」
「『男性にモテる秘訣講座』 っていうタイトルで日記書いてください」
「どうしたら男の人にモテ」

 うっせえ!

 今度という今度こそ、お手上げだ。
 なんで男の俺が、男の人にチヤホヤされてると思われてるんだ?
 けしかりません。
 男にモテるための秘訣?
 知るかッ!
 そういったことは、女の人だけで研究を重ねるべきだ。

 だいたい真面目にレクチャーなんてしてみろ。
 初めて見にきてくださった方が、そんな記事を読んだらどうする。
 引かれるぐらいなら、まだいい。
 男の人に好まれたら、困っちゃうじゃないか。
 ホント冗談じゃない。
 男性にモテるための秘訣?
 そんなことを書いたら、勘違いされてしまうことウケアイだ。

 だから、今回だけだぜ?

 そもそも男の人というのは、可愛いのが好きだ。
 これは何も容姿だけに留まる話ではない。
 女性に母性があるように、男性には守ってやりたい衝動があるのだ。

 取り合えずは謝罪の際など、語尾に「ちょ」を付けることから始めるのが良い。

「ごめんちょ。許してちょ」

 さあ、ご一緒に。

「ごめんちょ。許してちょ」

 恥ずかしがるな。
 今、誰よりも恥ずかしいのは俺だ。

 次に、バーなどでよく使われる「おかわりの仕方」について。
 よく耳にする言葉が、「おかわりお願いします」とか、「もう1杯同じものをください」などである。

「おかわりお願いします」
「もう1杯同じものをください」

 全くお話にならない。
 英語の教科書だろうか。
 実にやる気が感じられない。

 まず、グラスは両手に持つ。
 どこか嬉しそうな表情を浮かべ、

「おかわり、くぅーださい!」

 言うと同時に、グラスを「はい!」とマスターに差し出す。
 わざと言うと不自然になってしまうので、これは素の状態でやらなければ効果がない。

 今、ちょっと我に返って思ったことがある。
 俺、いつも何やってんだ…。

 さて、基本はこんなところだが、口調や仕草を工夫した程度では、まだまだ守っていただくには程遠い。
 次に必要なのは、「こいつ守らないと死んじゃうんじゃねえか?」と思われるぐらいの情けなさだ。
 俺ぐらいのレベルになるともう、実力で何も出来ない。

「靴が履けなぁい」
「蛇口が回らなぁい」
「割り箸、割れなぁい」

 今までどうやって生きてきたのだろうか。

「めさ君、缶詰め、開けられる?」
「出来ない!」

「めさー。昨日、いつまで飲んでたの?」
「うんとね、うんとね、わかんない!」

「めさ、お好み焼き、任せていい?」
「君、僕の姿が見えるのかい?」

 本当に成人しているのだろうか。

 ところが男の人は、仕方がないので結局は色々やってくださるのである。
 楽園だ。

 賢明なる女性の皆さんは、ここまで読めばもう理解されたであろう。
 守ってやらなきゃ駄目だ、ではない。
 死なれたら後味が悪いので、男の人たちは色々と面倒を見てくださるのである。

 なんか、今書いた上記を読み返してみたのだが、なんというか。
 これは酷い。
 アップするかどうか、真剣に悩み始めた自分がいる。

 とにかく、良い子の皆さんは、危険だから絶対に俺の真似をしたら駄目だ。

 これでモテてたら、世の中おかしいと思う。

拍手[6回]

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2007
December 09

 そんなのこっちが訊きてえよ!
 って感じのメールを頂戴してしまった。

「めささん、どうすれば女の人にモテるようになるのでしょうか?」

 訊ねる相手を全力で間違えている。

 でも、せっかく頂いた質問だ。
 出来る限り、自分の範疇でという条件でなら、お応えしようじゃないか。

 まず、女性というのは本能的に、仕事が出来る男性を好む。
 ところが、仕事が出来るオーラを出すというのは大変なことで、俺クラスにもなるとまず不可能だ。
 なのでここはセリフで誤魔化すより他はない。

「うちの会社、俺がいないと駄目だなあ」

 前触れなく社長目線。

 さらに、仕事が出来れば当然お金も持っているのが道理だ。
 いかにも金持ちっぽいセリフもセットでお勧めしておく。

「この小切手に好きな金額を書き込みたまえ」

 国家予算?
 みたいな金額を書き込まれないよう気をつけろ。

 また、わざとらしく携帯電話を片手にし、女性に聞こえるような声を出すのも手だ。

「じいや、例の株を今のうちに買い占めておいてくれ」

 じいやが真に受けて野菜のカブを買い占めたとしても、気にすることはない。
 女性からしてみれば、電話の相手は祖父ではなく、どっかのセバスチャンだと自動的に思ってくれるであろうからだ。

 しかし、このままでは、「金の亡者かも知れない」といった疑いをかけられる可能性まで出てきてしまう。
 タイミング良く、自分を犠牲にしてでも平和を願うカッコイイ姿勢を見せつける必要がある。

「俺に構うな! 俺の体ごと奴を撃ち抜くんだ!」

 胸ポケットに入れてたコインで助かるから問題ない。

 加えて、知性があることもアピールするべきだ。

「刑事さん、犯人が解りました! 関係者を全員、食堂に集めてください!」

 その場でチクれっつうの。
 そんなんだから犯人の人が自殺しちゃうのだ。

 ちなみに、教養に関しては難しい単語を用いることで解決させることが出来る。

「ふはははは! 笑止!」

 めちゃめちゃ笑ってるじゃん。

 そうそう。
 忘れてならないのは、心理学上で「吊り橋効果」と呼ばれる心理だ。
 ちょっとした恐怖によるドキドキ感を恋愛における胸の高鳴りと勘違いしてしまうという、素晴らしく都合の良い現象である。
 これを利用しない手はない。
 ある程度、危険なシチュエーションに持ち込むのがよかろう。

「青か赤か、どっちのコードだ!?」

 ただし2回に1回は死ぬので注意が必要だ。

 怖がらせてばかりでは、もちろん相手への負担が大きくなる。
 気の利いたジョークも織り交ぜてみよう。

「どんな危険な場所よりも、自分の才能が怖えよ」

 はっきり言って腹が立つ。

 しかし女の人は何気に、自信に満ち溢れた男性を好む傾向もまた、あるようだ。
 時には高飛車に出ることも必要であろう。

「お前みたいなバカ、嫌いじゃないぜ?」

 何様だ。

 また、熱い男というのも胸に来るものがあるようだ。
 熱いといえば、友情であろう。
 声を張り上げ、訴えるべきだ。

「仲間のことなら、どんなに悪く言っても構わねえ。だがな、俺の悪口だけは許さねえ!」

 完全無欠の嫌な奴である。

 さて、長々と綴ったが、最後に最も肝心なことを伝授したいと思う。
 これだけは、心して頭に入れておいてほしい。

 1番大切なこと。
 それは、決して俺の言うことを聞いてはならない、ということだ。
 理由は、今までの読んだら解るでしょ。

 そもそもなんで俺に訊くのよ。

拍手[1回]

2007
December 03
「妙にキャラ立ちしやがって…!」

 我ながら、妬んでいる芸人みたいなセリフである。
 パソコンのモニターには、様々な文字が羅列されていた。

「ちっとも悪くない悪魔さんが素敵です」
「ドSな天使が面白くって最高!」

 だいたいが、そのような声で統一されている。
 日記などでちょくちょく登場している、俺の中の天使と悪魔へのお便りだ。

「悪魔がツボです」って、何だ。
「悪魔が壷に封印されてます」の略じゃないのか。

「天使が素敵です」って、どこがだ。
「天使が素敵です」って、知らない人が聞いたら不思議な正論じゃないか。

 何よりも許せないのは、俺が素敵ですって言葉がどこにも見当たらないことだ。

 俺の中の悪魔が、頭の中でささやく。

「だったら書いちまえよ。自分の気の済むように適当に、テメーだけが好感度上がるような日記を書いちまえよ」
「いけません!」

 いつものように天使が否定から入ってきた。

「日記とは、事実を元に書くべきものです! 主に私の素晴らしさを書き綴りなさい」

 その時点でフィクションである。

 天使は微笑み、「電話帳を超える長文を、毎日な」と付け足した。

 そこからはもう、いつもの通りだ。

めさ「来たな、お前たち。今日はお前ら2人に話がある」

悪魔「なんだよ話って」

天使「うわあ、こいつキモッ! 要するにファンタジックな独り言じゃないですか」

めさ「超やかましい!」

天使「自分で自分の想像を超えちゃう壮大な一人上手が今、熱い!」

めさ「う、うるさい!」

天使「全米が泣いた!」

めさ「いつ英訳されたんだよ! 泣きそうなのは俺だ!」

悪魔「まあまあ。取り合えず話を聞こうじゃねえか。なんだ話って」

めさ「出たな、ツンデレ悪魔」

悪魔「あン?」

めさ「お前、自分の職業を言ってみろ」

悪魔「オメー解ってなさそうだから言うけどよ、悪魔って職種じゃねえからな」

めさ「誰が正論を吐けと言ったァ! とにかく悪魔だろお前は! この、悪魔!」

悪魔「なんか本当のことなのにスゲエ悪口みてえに聞こえて楽しいな。で?」

めさ「おおらかな心を見せつけるな! 脳内悪魔ってのは本来、宿主が迷っている時なんかに、正しくないけど楽な方向に誘惑する役割だろうが! それがお前は何だ! この聞き上手が! 彼氏かお前は! たまにさりげない優しさとか垣間見せてんじゃねえよ! めくるめく堕落への道へと俺を誘えよ! ホントしっかりしてよね~」

悪魔「オメーがしっかりしろよ。だいたい堕落への道って、それは俺がわざわざ誘わなくてもお前が勝手に向かってくれるんだから別にいいじゃねえか」

めさ「だったらじゃあ! うんと、あの、えっと…。後押しをお願いします!」

悪魔「なんか怒られてる気がしねえ」

めさ「次! 毒舌天使!」

天使「申し訳ありません! 今、『毒舌天使って文字で見ると暴走族の落書きみたいだなあ』って思いませんでしたか?」

めさ「わずかに思いましたよ! 実はすんません! 安易な発想しか出来なくてホントすんませんでした! しかも俺、まさかこんな形で説教の流れを変えられるとは思っていませんでした! …なんで俺が謝罪を?」

悪魔「しかも、なんで敬語なんだよ」

天使「ふふ。涙の数だけ強くなりますよ」

めさ「うっせえ! なんかもう、お前ら、うるささ絶好調だよォー!」

悪魔「絶好調なのはオメーのテンションだよ。いいから天使にも説教くれてやれよ」

めさ「だから、お前はそういうのをやめろっつーの! 話の流れを戻すの上手なんだよ! この空気読みが! で、とにかく天使!」

天使「はい?」

めさ「お前が最も違うだろ。なんで毎回毎回、俺の心を深く傷つけちゃうわけ? 天使って本来、俺の邪心を諭す係でしょ? それなのにお前ときたらいっつもいっつも無駄にサディスティックで、なんかたまに怖いこと言うし、もう嫌い!」

天使「すみません! 私は今まで良かれと思って、ずっと横断歩道の白い部分を踏んだら残念ゲームに夢中になっていました。なので、もう1度始めからお願いします」

めさ「うおー! 天の使いと書いて天使! 横断歩道を渡るのは俺だよ!」

悪魔「怒りに溺れて変な取り乱し方するなよ。ここはオメー、何かしら突っ込まねえとよ」

めさ「OK! それ、どないなゲームやねん!」

天使「ツッコミ浅ッ! びっくりしました。やめてください。訴えますよ?」

めさ「セクハラを告訴するときみたいな言い方しやがって! えっとじゃあ、良かれと思ってゲームに夢中になってたって、どんなだー!」

悪魔「まだだな」

めさ「え~? そう~? 少しハードル下げてよう~」

 説教、完全失敗。

拍手[4回]

2007
November 30
 身体が熱く火照り、目は虚ろだった。
 吐息は小刻みに荒い。
 全身に力が入らなくて、小ぶりの胸がわずかに上下している。

 って表現すると、なんかエロい。

 要するに風邪をお召しになっていたんですよ、俺が。
 気合いを入れ、全力で寝込んでおりました。

 なかなかやるな、風邪菌。
 でも、そろそろ勘弁してくれてもいいよ?

 うすうす気づいていたよ。
 君は、俺の身体が目的で近づいてきていたんだよね。
 蝕まれて横浜。
 これ以上、俺をどうしたいのさ。

 そもそも俺には病院に行くという習慣がない。
 自力で治す派だし、お金もない。

 頭の中に、まずは悪魔が現れる。

「病院? 面倒くせえ。行くな行くな」

 それに反論するのは、もちろん天使だ。

「いけません! そんな体でいては、私の笑いが止まりません!」

 なんでだ。

 いつものように、3人によるミーティングが始まった。

悪魔「だいたいオメー、病院嫌いなんだろ? なんで嫌いなんだ?」

めさ「嫌な予感がするんだよ」

悪魔「どんな?」

めさ「なんかね? いきなり『家族の方にご連絡を』とか言われそうじゃん」

天使「そんなに重症だったら、なおさらです! 一刻も早く、人気のない場所で待機しなさい!」

めさ「自分の寿命を悟った猫か俺は」

悪魔「でも医者の一言って、なんか気になること多いよな。『なんでもっと早く来なかったんですか!』とかよ」

めさ「解るー!『うわあ、マジで?』とか『私の手に負えん』みたいなこと言われたら、生きる希望を無くすよね」

天使「何を弱気になっているのです。何の心配もありません。お前は風邪ではありません。だってお前は馬鹿なのだから」

めさ「お前にとって、天使の役割って何なわけ?」

悪魔「まあ、どの道な、お前にゃ金がねえ。体調崩しても自力でどうにかするしかねえよな」

めさ「そうなんだよ。病院に行き来する時間、睡眠に当てたいしね」

天使「いけません! そんな性根では治るものも治りません! 早く死ねばいいのに」

めさ「惜しげもなく人情ねえ…! お前は少し、天使の立場とかイメージを大事にしろよ!」

悪魔「オメーが体を大事にしろよ」

めさ「でもこの天使の人が…!」

天使「はいはい。ご高説は承りました。ヒヨコのオスとメスを見分ける勉強が忙しいので、あとでメールしますんで」

めさ「脳内の存在なのに、メールを?」

悪魔「でよ、今の具合はどうよ?」

めさ「おかげさまで、すっかり悪くなったよ」

天使「つまんないコメントです。実に残念です」

めさ「その滑った感を出すリアクション、やめてくださる!? もう怒ったんだから! これでも喰らえ!」

天使「ぎゃー!」

 天使に風邪を移すという大技を開発。
 めさでした。

 意外と治る。

拍手[2回]

2007
November 20
 格闘技を習っている者が、街の喧嘩で素人相手に不覚を取ることが、たまにある。
 喧嘩には審判がつかないため、スタートの合図がない。
 格闘家にとっては、いつ戦闘を始めていいのか判らないのだ。
 流れが判らないままに喧嘩が始まってしまい、気づけばバッチリやられてしまう。

 格闘家を大別してしまえば、全ての戦闘に対応する気構えでいる武道家気質の者と、あくまでエレガントにルール内で体術を表現するスポーツマン気質の者とがいる。
 これは、レベルが高いか低いかの問題ではない。
 戦う姿勢、ジャンルが違うという話だ。

 なーんて話題でトメと盛り上がった。
 テーマは、武道家とストリートファイターが街で戦うことになっちゃった場合について、だ。

 空手道部時代から引退後までトメとは、「どっちが強いか白黒つけたい。ってゆうか組み手が好きで好きでたまらない。マジ勝負が特に好き」などといった謎な理由で幾度となく拳を交え合った。
 見てる人がドン引きするぐらい双方ボコボコになったり、血だらけのまま2人してファミレスまでご飯を食べに行ったりした仲だ。

 トメも俺もドMのクセして、武道家タイプに当たる。
 お化けが怖くて1人で夜道を歩けない2人なのに、気構えとしては武道家気質なのである。

 そんな俺たちでも、街の喧嘩は怖いと思っている。
 意外に思われるかも知れないが、想像しただけでも、正直めちゃめちゃ恐ろしい。

 ストリートファイターは最初の段階で、「あっあ~ん?」などとわけの判らない疑問符を口にしながら、顔から先に近づいてくる。
 頭を上下にかくかくと動かし、まゆ毛を困ったかのようにハの字にし、

「あっあ~ん?」

 なんてミステリアスな行動であろうか。
 意味が解らない点が多く、とにかく不気味だ。

 顔面というのは、目や耳、鼻や口などといった重要な機関が集中している部分である。
 その顔を無防備に晒すどころか、どんな攻撃もヒットする間合いまで、わざわざ向こうから近づいてきてくれる。
 ご丁寧な人になると、両手をポケットに入れたままというサービスぶりだ。
 自ら両手を封印し、驚くべきことに歩きで、危険な間合いに顔から入る。
 何がしたいのだろうか。
 キス?

 俺とトメには勇気がないから、相手に対して顔から近づくことなんて、とてもじゃないができない。
 近距離から攻撃されては、どんな防御も間に合わないからだ。
 構えもしない体勢でフルパワーの攻撃を受ければ、カルシウム的な何かが折られてしまうに違いない。

 にもかかわらず、だ。
 彼らはまず、「私の顔面は鋼鉄製です」と言わんばかりに顔から近づいてくるのだ。
 めちゃめちゃ怖え。
 残念な人か達人かの、どっちかとしか思えない。

 街の喧嘩屋と呼ばれる人種にも、もちろん強者は多くいらっしゃる。
 しかし俺が知る限り、そんな強者でも「あっあ~ん?」は絶対にやらない。
 ある一定の間合いに入ることの危険さを熟知しているからだ。

 したがって、「あっあ~ん?」をやる人は、そんな猛者の想像すら超えた達人である可能性がある。
 もしくはホモの人。

 もちろん「あっあ~ん?」が威圧行為のつもりであることぐらいは解る。
 でも、命まで賭けてやることなのだろうか、威圧って。
 成功しても相手がちょっとビビるだけ。
 下手すれば、運が良くても重症だ。
 リスクが大きすぎる。
 何を考えているのだ。
 何がしたいのだ。
 告白?

 ホント超怖い。
 雨とか全部よけちゃうレベルの人なのだろうか。
 あるいは不老不死?
 実は立体映像?

 そもそも「あっあ~ん?」って、何を訊ねているのだろう。
 そうです、ジャスコはあっちです。
 それで納得してくれるのであろうか。
 何族の言語だ。

 戦闘力が未知数の相手に対し、顔から入る自信。
 そんな自我は、俺にもトメにもない。
 目を潰されたらどうしよう、顎を割られたらどうしよう、唇を奪われたらどうしよう。
 様々な不安でどっきどきになるはずだ。
 ちょっと鍛えた者の手足は人間の反射速度よりも速く動くことぐらい、こちらはとっくに解っている。

 だいたい「あっあ~ん?」の最中に思わず手を出してしまったとすると、まず間違いなく先方は鼻などを押さえつつ涙目で、「テメー汚えぞ!」などと怒り出すであろうから、始末に終えない。
 汚いって、何がだ。
 反則だ、みたいに叱られても困る。
 これでは気疲れしてしまう。

「でもトメ、考えてみたらさあ、問題は顔から入ることじゃねえぞ?」
「んあ?」
「最初の段階で顔から入るって奴が、世の中うじゃうじゃいるってことのほうが問題だろう。誰もが弱点を隠すどころか堂々とさらけ出して、徒歩で正面からこっちに…。ひゃ~! 考えただけでもマジおっかねえ」
「だよなあ。俺だったら怖くて、近づいて来た時点で殴っちまうよ~」
「ですよねー。でもそりゃオメーのほうが怖えよ」

 そうこう話して、やがて結論に達する。

 顔から「あっあ~ん?」は危ないです。
 色んな意味で。

拍手[4回]

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プロフィール
HN:
めさ
年齢:
49
性別:
男性
誕生日:
1976/01/11
職業:
悪魔
趣味:
アウトドア、料理、格闘技、文章作成、旅行。
自己紹介:
 画像は、自室の天井に設置されたコタツだ。
 友人よ。
 なんで人の留守中に忍び込んで、コタツの熱くなる部分だけを天井に設置して帰るの?

 俺様は悪魔だ。
 ニコニコ動画などに色んな動画を上げてるぜ。

 基本的に、日記のコメントやメールのお返事はできぬ。
 ざまを見よ!
 本当にごめんなさい。
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 必要なものがあったら遠慮なく気軽に、どこにでも貼ってやって人類を堕落させるといい。
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