夢見町の史
Let’s どんまい!
2011
February 19
February 19
ここ最近アップしている自作動画のせいで、俺が悪魔であるというイメージがすっかり定着しちまったからな。
日記の文体が今までのように人間っぽかったらキャラが不安定になっちまう。
したがって、これからは正体を現し、悪魔ぶって日記などを書いていってやろうと思う。
い や「悪魔ぶって」じゃなくて、俺は完全に悪魔なのであって、今まで人間に化けてただけだがな!
さて。
最近は何かと忙しくて文章を書けなかった。
今回は久々の日記なので、思い出せる限り、書きたくても綴ることができなかった出来事を片っ端から紹介していってやろうと思う。
これらを読んだことを、地獄の底でたっぷりと後悔するんだな!
それでは、いくぞ。
年末のある日。
フロアレディのHちゃんが結婚のため、職場のスナックを辞めることになった。
Hちゃんは律儀にも、従業員1人1人にプレゼントと手書きの手紙を用意していてくれた。
俺の分もあった。
仕事が終わり、家で手紙を開く。
そこには丁寧に書かれたHちゃんの字で、こうあった。
「出逢った頃はめささんのことが苦手でしたが、今も少し苦手です」
最後の最後でそれかよォー!
枕を濡らせてふて寝した。
大晦日。
カウントダウンは行きつけのバーで、と思って飲みに出る。
やがて集まってくる顔馴染みの面々。
しばらくすると、悪友と後輩も姿を現す。
俺の弟と妹も一緒にいた。
長男以上に酒癖が悪かったり飲み方を知らない2人だ。
同席している悪友と後輩も、酔うとしこたまウザい。
絡まれてたまるか。
咄嗟に顔を伏せ、気づかれないよう気配を絶った。
瞬時に空気と同化する。
今俺がここにいることを、これで誰もが気づかないはずだ!
完璧!
そう確信した、その時。
「あー! めさちゃーん!」
妹は既に仕上がっていた。
「あーにき~!」
弟も結構なお手前だ。
なんで俺の存在に気づくんだお前たち。
エスパーか?
カウントダウンを終え、そそくさと上着を着こむ。
妹が目ざとく俺を呼び止めた。
「どこ行くの!? めさちゃん!」
うっさい。
俺はもう帰る。
帰りたいのだ。
「帰るの!? ダメ! 取り合えずこれ飲んで!」
要らん。
そんな火が点くような酒を飲んでいるから、お前たちには酒席の思い出がなくなるのだ。
「ね~! 帰っちゃダメ~! なんで帰るの~!?」
あーもう!
解った解った!
帰らない帰らない!
「帰ろうとしてるじゃん!」
これは帰ろうとしてるんじゃなくって、ちょっと外の様子を見に行くだけだ。
「なんで~?」
これから行かなきゃいけない場所があるんだよ。
「どこ~?」
俺ン家。
「ダメじゃん!」
ダメなのは泥酔してるお前らだよ!
うちの次男を見ろ!
もう既に喋れない状態になってんじゃねえか!
新年早々、疲れ果てた。
それから2ヶ月後。
Hちゃんの結婚式に参加する。
なのだが、式場がどこにあるのかわかんない。
13時丁度ぐらいになって、俺はツイッターにてこのようにつぶやいていた。
「迷子なう! なんなん。ここどこなん。ちなみに式は13時からです」
仲間が電話で案内してくれなかったら、一生たどり着けなかったに違いない。
エレベーターを降りると、目の前はもう式場だ。
到着した瞬間、俺の目に飛び込んできたのは、新郎新婦の後姿。
入場曲が流れている。
「新郎新婦の入場です! 皆さん、盛大な拍手で迎えてあげてください」
そんなアナウンスも聞こえた。
俺まで一緒に入ってしまうところだった。
ちなみにビデオカメラにはしっかりと、新郎新婦の背後でおどおどしている俺が映っていました。
そして、昨日。
職場のスナックは大盛り上がりだ。
訪ねてくれたブログの読者様とそのご友人は感じのいい好青年で、堕落させ甲斐がありそうだ。
高校時代の同級生も飲みに来たし、悪友のジンも立ち寄ってくれた。
以前ちょくちょく日記に登場していた女友達のM子は遠方に住んでいたのだが再び引っ越し、こっちに戻ってきたらしい。
相変わらずの酔っ払い具合だ。
M子の友達に逢うのも久しぶりで、彼女は小学生の娘を連れていた。
女の子が俺を指差す。
「このめさって人、生意気ー!」
9歳の人に言われるとは思わなかった。
しかし、いくら俺が悪魔とはいえ、相手は子供だ。
ここは大人として余裕を見せつけるべきであろう。
「はいはいはいはい、生意気ですよーっと、ざまを見よ。あーそうですよ? 生意気ですよ? へいへーい! ばーかばーか! お前なんか全ての骨が折れろ」
完璧な対応だ。
飲みに来てくれた読者様はというと、常連客やフロアレディから何かと話しかけられている。
「めさのファンなの? こんな奴のどこがいいの?」
「夢が壊れるから逢わなきゃいいのに」
「めさならもう死んだよ。惜しい人を亡くした」
月並みなツッコミだが、普通に酷いとしか言えぬ。
そういったことは俺がいないところで言ってほしいものだ。
お前らが悪魔でどうする。
朝方になると皆帰り支度をし、ジンも店を後にする。
俺は悪友を追って店の外に出た。
「おうジン、もしかして真っ直ぐ帰る?」
「なわけねえだろ? お前ン家で飲もうぜ」
「オッケー! じゃあ悪いんだけどさ、俺まだ店の片付けあるから、氷だけ買って先にうち行っててくんない? 金あとで払うから」
「おいおい、水臭えこと言うなよ。そんぐれえ俺が出してやるって。俺とお前のな、か、だ、ろ?」
「よ、よせよ。誰かに聞かれちまったらどうすんだ」
「いいから愛してるって言ってみ?」
「あのさ、ジン。なんで俺たち今、誰も見てないのに漫才みたいなことやってんの?」
「見られたら見られてたで取り返しがつかねえけどな」
「全くだ」
あと、実に気持ちが悪い。
と、付け足しておいた。
さて。
日が開けて、今日。
ってゆうか、この日記を綴っている今。
ジンはまだぐーすか寝てる。
こんなに長文書いてるのに、その間に起きようともしてない。
乳飲み子だってここまで寝ないぞ。
しょうがないので、この記事をアップしたらこっそりスーパーに買い物に行き、夕食の準備でもしようと思う。
ハンバーグにしようか。
じゃなかった。
俺は悪魔なんだった。
ふはははは!
ミンチを火あぶりにしてやる!
これでも喰らえー!
ふはははは!
じゃあちっとスーパー行ってくる。
日記の文体が今までのように人間っぽかったらキャラが不安定になっちまう。
したがって、これからは正体を現し、悪魔ぶって日記などを書いていってやろうと思う。
い や「悪魔ぶって」じゃなくて、俺は完全に悪魔なのであって、今まで人間に化けてただけだがな!
さて。
最近は何かと忙しくて文章を書けなかった。
今回は久々の日記なので、思い出せる限り、書きたくても綴ることができなかった出来事を片っ端から紹介していってやろうと思う。
これらを読んだことを、地獄の底でたっぷりと後悔するんだな!
それでは、いくぞ。
年末のある日。
フロアレディのHちゃんが結婚のため、職場のスナックを辞めることになった。
Hちゃんは律儀にも、従業員1人1人にプレゼントと手書きの手紙を用意していてくれた。
俺の分もあった。
仕事が終わり、家で手紙を開く。
そこには丁寧に書かれたHちゃんの字で、こうあった。
「出逢った頃はめささんのことが苦手でしたが、今も少し苦手です」
最後の最後でそれかよォー!
枕を濡らせてふて寝した。
大晦日。
カウントダウンは行きつけのバーで、と思って飲みに出る。
やがて集まってくる顔馴染みの面々。
しばらくすると、悪友と後輩も姿を現す。
俺の弟と妹も一緒にいた。
長男以上に酒癖が悪かったり飲み方を知らない2人だ。
同席している悪友と後輩も、酔うとしこたまウザい。
絡まれてたまるか。
咄嗟に顔を伏せ、気づかれないよう気配を絶った。
瞬時に空気と同化する。
今俺がここにいることを、これで誰もが気づかないはずだ!
完璧!
そう確信した、その時。
「あー! めさちゃーん!」
妹は既に仕上がっていた。
「あーにき~!」
弟も結構なお手前だ。
なんで俺の存在に気づくんだお前たち。
エスパーか?
カウントダウンを終え、そそくさと上着を着こむ。
妹が目ざとく俺を呼び止めた。
「どこ行くの!? めさちゃん!」
うっさい。
俺はもう帰る。
帰りたいのだ。
「帰るの!? ダメ! 取り合えずこれ飲んで!」
要らん。
そんな火が点くような酒を飲んでいるから、お前たちには酒席の思い出がなくなるのだ。
「ね~! 帰っちゃダメ~! なんで帰るの~!?」
あーもう!
解った解った!
帰らない帰らない!
「帰ろうとしてるじゃん!」
これは帰ろうとしてるんじゃなくって、ちょっと外の様子を見に行くだけだ。
「なんで~?」
これから行かなきゃいけない場所があるんだよ。
「どこ~?」
俺ン家。
「ダメじゃん!」
ダメなのは泥酔してるお前らだよ!
うちの次男を見ろ!
もう既に喋れない状態になってんじゃねえか!
新年早々、疲れ果てた。
それから2ヶ月後。
Hちゃんの結婚式に参加する。
なのだが、式場がどこにあるのかわかんない。
13時丁度ぐらいになって、俺はツイッターにてこのようにつぶやいていた。
「迷子なう! なんなん。ここどこなん。ちなみに式は13時からです」
仲間が電話で案内してくれなかったら、一生たどり着けなかったに違いない。
エレベーターを降りると、目の前はもう式場だ。
到着した瞬間、俺の目に飛び込んできたのは、新郎新婦の後姿。
入場曲が流れている。
「新郎新婦の入場です! 皆さん、盛大な拍手で迎えてあげてください」
そんなアナウンスも聞こえた。
俺まで一緒に入ってしまうところだった。
ちなみにビデオカメラにはしっかりと、新郎新婦の背後でおどおどしている俺が映っていました。
そして、昨日。
職場のスナックは大盛り上がりだ。
訪ねてくれたブログの読者様とそのご友人は感じのいい好青年で、堕落させ甲斐がありそうだ。
高校時代の同級生も飲みに来たし、悪友のジンも立ち寄ってくれた。
以前ちょくちょく日記に登場していた女友達のM子は遠方に住んでいたのだが再び引っ越し、こっちに戻ってきたらしい。
相変わらずの酔っ払い具合だ。
M子の友達に逢うのも久しぶりで、彼女は小学生の娘を連れていた。
女の子が俺を指差す。
「このめさって人、生意気ー!」
9歳の人に言われるとは思わなかった。
しかし、いくら俺が悪魔とはいえ、相手は子供だ。
ここは大人として余裕を見せつけるべきであろう。
「はいはいはいはい、生意気ですよーっと、ざまを見よ。あーそうですよ? 生意気ですよ? へいへーい! ばーかばーか! お前なんか全ての骨が折れろ」
完璧な対応だ。
飲みに来てくれた読者様はというと、常連客やフロアレディから何かと話しかけられている。
「めさのファンなの? こんな奴のどこがいいの?」
「夢が壊れるから逢わなきゃいいのに」
「めさならもう死んだよ。惜しい人を亡くした」
月並みなツッコミだが、普通に酷いとしか言えぬ。
そういったことは俺がいないところで言ってほしいものだ。
お前らが悪魔でどうする。
朝方になると皆帰り支度をし、ジンも店を後にする。
俺は悪友を追って店の外に出た。
「おうジン、もしかして真っ直ぐ帰る?」
「なわけねえだろ? お前ン家で飲もうぜ」
「オッケー! じゃあ悪いんだけどさ、俺まだ店の片付けあるから、氷だけ買って先にうち行っててくんない? 金あとで払うから」
「おいおい、水臭えこと言うなよ。そんぐれえ俺が出してやるって。俺とお前のな、か、だ、ろ?」
「よ、よせよ。誰かに聞かれちまったらどうすんだ」
「いいから愛してるって言ってみ?」
「あのさ、ジン。なんで俺たち今、誰も見てないのに漫才みたいなことやってんの?」
「見られたら見られてたで取り返しがつかねえけどな」
「全くだ」
あと、実に気持ちが悪い。
と、付け足しておいた。
さて。
日が開けて、今日。
ってゆうか、この日記を綴っている今。
ジンはまだぐーすか寝てる。
こんなに長文書いてるのに、その間に起きようともしてない。
乳飲み子だってここまで寝ないぞ。
しょうがないので、この記事をアップしたらこっそりスーパーに買い物に行き、夕食の準備でもしようと思う。
ハンバーグにしようか。
じゃなかった。
俺は悪魔なんだった。
ふはははは!
ミンチを火あぶりにしてやる!
これでも喰らえー!
ふはははは!
じゃあちっとスーパー行ってくる。
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