夢見町の史
Let’s どんまい!
2010
December 09
December 09
コンビニの売り物で最も高価な品は何か?
現役の女子プロレスラーが不意にそのような疑問を口にした。
生粋のドMであるI君が飲みに来ていて、彼はニューボトルを入れるお金がないからと、コンビニに現金を下ろしに行くという。
「めさ君、俺さ、ちょっとお金下ろしに行ってくるよ」
「あ、代わりに俺が行こうか? カード貸して」
「え!? ええ!? えーっ!?」
「冗談だよ。行ってらっしゃい」
彼が戻ってきて、話題は冒頭にあったような内容に移るのである。
お店を手伝ってくれている豊田真奈美さんが声を張り上げた。
「あのさあのさ! コンビニで売ってる物で1番高いのって何なの!?」
チケットや折り菓子の類以外で、とのことだ。
つまり、客が自分の手で取れるような、商品棚に置かれている品物の中から選ばないといけないらしい。
天然娘と見せかけて実はドSのフロアレディ、M嬢が身を乗り出す。
「I君、それを4つ買ってきて!」
店内にいる女子が4名。
つまり「女の子全員にコンビニで最も高い品を奢れ」と命じるとは、Mちゃん、怖い子だ。
「え~」
嬉しそうに嫌がるなI君。
それにしてもコンビニで1番高い物って何だろう。
生理用品とか避妊具だったらどうしよう。
I君、それらを4つも買わなきゃいけないのか。
そんなん恥ずかしい。
しかも普通に散財だ。
I君、何も悪いことしてないのに。
俺は気の毒になってしまい、そっと彼の肩に手を置く。
「I君、俺が代わりにお金下ろしに行こうか? カード貸して」
「いいよ、俺が行くよ!」
嫌そうに喜びながら店を出るI君。
なかなか珍しいパシられ方だ。
それにしても、彼は果たして何を買ってくるのだろうか。
生理用品だろうと避妊具だろうと、そんなん4つも買い溜めるなんて面白すぎる。
そんな俺の期待は、ものの見事に裏切られることになった。
「買ってきたよ! はい!」
「きゃー! ありがとー!」
I君はコスメグッズをそれぞれに手渡している。
化粧品かよ。
ちぇ。
コンビニで1番高い物じゃなくて、1番恥ずかしい物だったらよかったのに。
そしたら今度は俺が行こう。
現役の女子プロレスラーが不意にそのような疑問を口にした。
生粋のドMであるI君が飲みに来ていて、彼はニューボトルを入れるお金がないからと、コンビニに現金を下ろしに行くという。
「めさ君、俺さ、ちょっとお金下ろしに行ってくるよ」
「あ、代わりに俺が行こうか? カード貸して」
「え!? ええ!? えーっ!?」
「冗談だよ。行ってらっしゃい」
彼が戻ってきて、話題は冒頭にあったような内容に移るのである。
お店を手伝ってくれている豊田真奈美さんが声を張り上げた。
「あのさあのさ! コンビニで売ってる物で1番高いのって何なの!?」
チケットや折り菓子の類以外で、とのことだ。
つまり、客が自分の手で取れるような、商品棚に置かれている品物の中から選ばないといけないらしい。
天然娘と見せかけて実はドSのフロアレディ、M嬢が身を乗り出す。
「I君、それを4つ買ってきて!」
店内にいる女子が4名。
つまり「女の子全員にコンビニで最も高い品を奢れ」と命じるとは、Mちゃん、怖い子だ。
「え~」
嬉しそうに嫌がるなI君。
それにしてもコンビニで1番高い物って何だろう。
生理用品とか避妊具だったらどうしよう。
I君、それらを4つも買わなきゃいけないのか。
そんなん恥ずかしい。
しかも普通に散財だ。
I君、何も悪いことしてないのに。
俺は気の毒になってしまい、そっと彼の肩に手を置く。
「I君、俺が代わりにお金下ろしに行こうか? カード貸して」
「いいよ、俺が行くよ!」
嫌そうに喜びながら店を出るI君。
なかなか珍しいパシられ方だ。
それにしても、彼は果たして何を買ってくるのだろうか。
生理用品だろうと避妊具だろうと、そんなん4つも買い溜めるなんて面白すぎる。
そんな俺の期待は、ものの見事に裏切られることになった。
「買ってきたよ! はい!」
「きゃー! ありがとー!」
I君はコスメグッズをそれぞれに手渡している。
化粧品かよ。
ちぇ。
コンビニで1番高い物じゃなくて、1番恥ずかしい物だったらよかったのに。
そしたら今度は俺が行こう。
PR