夢見町の史
Let’s どんまい!
2012
January 19
January 19
動画投稿サイトに動画をアップするようになってからというもの、多くの方々が俺の絵を描いて送ってくれるようになった。
そういった作品は俺だけで楽しむのは勿体ないので、動画内でちょくちょく使わせてもらっている。
実に恵まれているし、ありがたいことだ。
さて。
これを読んでいる方の中にも、俺にイラストを贈ってくれた人がいるのかと思う。
そんな絵師さんに一言いいだろうか?
お前が描いてくれた絵が会社のロゴになっちゃうかも知れねえぞマジで!
電話をくれたのは、悪魔王子の兄貴だ。
「もしもし、めさ? 今平気だった?」
「あ、はい。大丈夫ですよー」
「いやね? 俺の仲間がさ、今度会社を立ち上げることになったんだよ」
「ほうほう」
「でね? 社名をどうしようかって話になったわけさ」
「ええ」
「そんで色々話し合ったんだけど、『株式会社めさ』にしようかと思って」
このとき、俺が受けた衝撃が解るだろうか?
ペットに命名するのではない。
れっきとした企業名が、めさだ。
どっかで「俺様は悪魔だー」とか中2っぽいこと言って調子こいてる男のハンドルネームが、そのまま株式な会社の名前になっちゃうのである。
兄貴の発想が斜め上すぎて、笑ってしまって息ができない。
なんでピンポイントで俺なのだ。
このとき俺は職場にいて、丁度この時ボスが出勤してきた。
彼女が店に入った途端、俺が死ぬほど大笑いしているので、ボスはもの凄い形相でびっくりしていた。
兄貴が続ける。
「業務内容はね? 建築系の内装業なんだけど」
「ぎゃはははは! 俺めっちゃ関係ない…! あははははは!」
本当に笑いが止まらない。
株式会社めさに電話をかけると、俺じゃない人が「お電話ありがとうございます。めさです」って言うわけだ。
例えば将来その会社が大きく発展して、一流企業になろうものなら、テレビとかで「内装はめさに!」とか流れ、ましてやニュースの特集とかで「今回はめさの歴史を紐解きましょう」なんて展開になったら、俺はどうしたらいいのだろう。
あ、どうもしなくていいのか。
それにしても、以前、実際に「メサの儀式ではまず、メサを燃やします」などとテレビで見たとき以上のインパクトである。
良い意味で株式会社めさが取り上げられるのなら、まだいい。
脱税とか変な取り引きとか、そういった悪いことで摘発されたらたまらない。
株式会社めさの元社員が顔を隠し、音声を変えてインタビューに答えるわけだ。
「めさは最悪ですよ。ボロ設けするだけして、そのお金であんな酷いことを…。本当にめさは最低です」
俺なんも悪いことしてないのに。
それでもってニュースキャスターまでもが、
「いやあ、本当に酷いですね、めさは」
「ええ。悪行もここまでいくと、人としてどうかと思いますね。まさしく悪魔の所業です」
普段、動画や生放送のタイトルに「悪魔ぶって」などと銘打っているが、これではマジデビルだ。
電話の向こうで、兄貴は言った。
「いいかなあ? めさって名前の会社にしちゃっても」
「果てしなくオイシイのでオッケーです!」
「ホント? ありがとね」
「いえいえ!」
「そんでね? 会社のロゴっていうの? マークが必要なわけさ。めさ、なんかそういうの持ってない?」
「あ、それでしたら、何人かが俺の絵を描いてくれてて、中にはマークっぽい作品もあるんですよ」
「おお!」
「ロゴとしても使えそうなやつ、メールで送りますね」
「それ助かるわ。ありがとう」
と、いうわけで、動画視聴者さんの作品は俺の動画で紹介されるどころか、株式会社めさの看板になることに。
採用される絵の作者さん、お知らせしたらびっくりするだろうなあ。
そういった作品は俺だけで楽しむのは勿体ないので、動画内でちょくちょく使わせてもらっている。
実に恵まれているし、ありがたいことだ。
さて。
これを読んでいる方の中にも、俺にイラストを贈ってくれた人がいるのかと思う。
そんな絵師さんに一言いいだろうか?
お前が描いてくれた絵が会社のロゴになっちゃうかも知れねえぞマジで!
電話をくれたのは、悪魔王子の兄貴だ。
「もしもし、めさ? 今平気だった?」
「あ、はい。大丈夫ですよー」
「いやね? 俺の仲間がさ、今度会社を立ち上げることになったんだよ」
「ほうほう」
「でね? 社名をどうしようかって話になったわけさ」
「ええ」
「そんで色々話し合ったんだけど、『株式会社めさ』にしようかと思って」
このとき、俺が受けた衝撃が解るだろうか?
ペットに命名するのではない。
れっきとした企業名が、めさだ。
どっかで「俺様は悪魔だー」とか中2っぽいこと言って調子こいてる男のハンドルネームが、そのまま株式な会社の名前になっちゃうのである。
兄貴の発想が斜め上すぎて、笑ってしまって息ができない。
なんでピンポイントで俺なのだ。
このとき俺は職場にいて、丁度この時ボスが出勤してきた。
彼女が店に入った途端、俺が死ぬほど大笑いしているので、ボスはもの凄い形相でびっくりしていた。
兄貴が続ける。
「業務内容はね? 建築系の内装業なんだけど」
「ぎゃはははは! 俺めっちゃ関係ない…! あははははは!」
本当に笑いが止まらない。
株式会社めさに電話をかけると、俺じゃない人が「お電話ありがとうございます。めさです」って言うわけだ。
例えば将来その会社が大きく発展して、一流企業になろうものなら、テレビとかで「内装はめさに!」とか流れ、ましてやニュースの特集とかで「今回はめさの歴史を紐解きましょう」なんて展開になったら、俺はどうしたらいいのだろう。
あ、どうもしなくていいのか。
それにしても、以前、実際に「メサの儀式ではまず、メサを燃やします」などとテレビで見たとき以上のインパクトである。
良い意味で株式会社めさが取り上げられるのなら、まだいい。
脱税とか変な取り引きとか、そういった悪いことで摘発されたらたまらない。
株式会社めさの元社員が顔を隠し、音声を変えてインタビューに答えるわけだ。
「めさは最悪ですよ。ボロ設けするだけして、そのお金であんな酷いことを…。本当にめさは最低です」
俺なんも悪いことしてないのに。
それでもってニュースキャスターまでもが、
「いやあ、本当に酷いですね、めさは」
「ええ。悪行もここまでいくと、人としてどうかと思いますね。まさしく悪魔の所業です」
普段、動画や生放送のタイトルに「悪魔ぶって」などと銘打っているが、これではマジデビルだ。
電話の向こうで、兄貴は言った。
「いいかなあ? めさって名前の会社にしちゃっても」
「果てしなくオイシイのでオッケーです!」
「ホント? ありがとね」
「いえいえ!」
「そんでね? 会社のロゴっていうの? マークが必要なわけさ。めさ、なんかそういうの持ってない?」
「あ、それでしたら、何人かが俺の絵を描いてくれてて、中にはマークっぽい作品もあるんですよ」
「おお!」
「ロゴとしても使えそうなやつ、メールで送りますね」
「それ助かるわ。ありがとう」
と、いうわけで、動画視聴者さんの作品は俺の動画で紹介されるどころか、株式会社めさの看板になることに。
採用される絵の作者さん、お知らせしたらびっくりするだろうなあ。
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