夢見町の史
Let’s どんまい!
April 17
めさが知っていることは、以下の2点だ。
俺が小西真奈美の大ファンであること。
俺が今、仕事中であること。
これらを踏まえ、めさが電話をよこしてきた。
「もしもし、チーフ? あのね? 真奈美のことなんだけど。あ、いっけね! つい普段の呼び方で言っちゃった! 小西真奈美のことなんだけどね?」
神様。
俺は今夜、人を殺すかも知れません。
でも、どんまいです神様。
「実は俺ね、こないだ小西真奈美の曲をダウンロードしたんだよ。うひひ。超いい曲」
うるさい小猿。
用件は何だ。
「チーフ、真奈美のこと大好きじゃん?」
おう、大好きだ。
「だからね? 今度カラオケで唄ってあげる」
マイナスイメージどころかトラウマになるからやめてくれ。
「とまあ冗談はさておき、俺ね、パソコンでCDを焼けるんだよ」
何!?
もしかして、俺のためにCDに落としてくれるのか!?
「任せてよ。ただ、売り物である曲を勝手に複製したら法に触れちゃうじゃん?」
普段そんなことを気にする奴かお前は。
「なので、真奈美の曲は焼くけど、何故か歌は俺の声になってるから」
今ちょっと想像してみたんだけど、風邪が悪化した。
後日ちゃんと謝るから死んでくれ。
「10曲ぐらい入れるからね!」
俺の話を聞け。
っつうかさあ、真奈美って、そんなにたくさん歌出してたっけ?
「ううん。入れるのは全部同じ曲だよ。俺もほら、アレンジ変えて唄いたいじゃん。超ノリノリでシャウトしまくるデスメタルバージョンとか、わざと歌詞を間違えて『いけね!』とか小声が入ってる残念バージョンとか、消え入りそうな切ない声で唄う今夜が峠バージョンとか、他にも豪華な施しを盛りだくさん」
1回ぐらいなら聴いてみたいが、欲しくはない。
「マジモードでモノマネしてるバージョンなんて、最高の出来になるはずだよ。チーフだったら絶対にイラっとくるね。それは俺が保障する」
心配するな。
俺は既にイラっときている。
「じゃあ近々、時間作ってCD作るから楽しみにしているんですよ」
待て。
お前がやろうとしているのは親切じゃない。
ただの悪ふざけだ。
「大丈夫大丈夫! ちゃんと喉の調子は整えておくから」
そういう問題じゃ。
俺が言えたのはそこまでで、めさは俺をフルシカトで歌の練習らしき発声を始める。
電話の向こうから聞こえた奇声は、「アー!」とか「ヘェールッ!」などといった裏声だった。
どうアレンジすれば真奈美の曲に「地獄」という叫び声が入るのだ。
「じゃあ、そういうことで、お疲れ様でーすよ」
言うだけ言って、めさは勝手に通話を切る。
嫌がらせとしか思えない電話だった。
めさが何をしたいのか、俺には全く理解できないが、1つだけ解ったことがある。
1曲目のアレンジは、どうやらヘビメタのようだ。
もし俺がCDを受け取ったら、小型のフリスビーってことで納得するしかなさそうだ。
本当にお誕生日を
めささんにお祝いしていただけるなんて、
もう嬉しくて大変です!!
本当にありがとうございます。
これからも、ずっとファンです。
お身体に気をつけて、がんばってください。
私もCDほしいです!オフ会のテーマソングにして、何故か黙祷しながら静かに聴き、笑ったらめささんがすたたたーって走ってハリセンで叩くイベントやってほしいです。ちなみに、
デスメタルで。
他にも色々やること多いのに、そういうことだけは怠らない男気みたいな情熱を、チーフは感じてくれたらいいと思います。
さて。
毎度お馴染みの、ハッピーバースデイのコーナーです。
4/18 ヒツジさん、誕生日おめでとうございます!
4/18 よう景子、誕生日、おめでとうな。
景子さんのリクエストが「近所のお兄ちゃんっぽくお祝いしてほしい」でしたので、一応それっぽくしてみましたよ。
これでよかったのでしょうか。
何はともあれ、今年ますます素敵な出来事が多く発生することをお祈り申し上げます。
誕生日、本当におめでとうございます。
ハッピーバースデイ!