夢見町の史
Let’s どんまい!
2008
April 09
April 09
花見のことを日記に書けと、友人がうるさい。
普通に楽しかった酒席で、談笑に明け暮れただけだったから、お花見の件では特筆すべきことがあまりないのだ。
チーフは、あの花見のどこを拾ってほしいのだろうか。
チーフの立てる企画は凧揚げといい、今回のお花見といい、いつだって心をときめかせる。
「仲いい奴、片っ端から誘って賑やかに飲もうぜ」
「オッケー! たまには大人数なのもいいね!」
こうして、この魅惑的な誘いには何故か、かづき君だけしか引っかからなかった。
総勢3名。
全員男性。
なんか、やる気を失ってしまいそうだ。
「色々と声をかけてみたんだけどさ、だいたいの奴が、花見の次の日しか空いてないって言うんだ」
チーフは遠い目をしていた。
「だから、俺たちが花見をやった翌日に集まって、別個で花見やるって」
俺たちは、嫌われているのだろうか。
涙がこぼれないように上を向き、俺は「へッ! 大人数で群れるのは好きじゃねえさ」と強がりを言い、くちびるを噛んだ。
お花見当日。
俺は酷い二日酔いで、ベットから出たくない感じだった。
正直、ずっとパソコンでソリティアをやっていたい。
「めささん! すんません、遅れました!」
かづき君が迎えに来た。
「早く行きましょ!」
彼は、瞳をもの凄く輝かせている。
いよいよ花見を中止にしたくなった。
「めささん、俺ね? 関東に越して来て花見やるん、初めてなんですよ。だから今日は楽しみで楽しみで」
「そう、それは残念だったね」
「うわあ、この人! だるさを隠す気配ねえ! ってゆうか、なんで上半身だけ裸でソリティアやってるんですか!」
「なあ、かづき君。桜なんて、来年も咲くと思わないか?」
「俺がどれだけ楽しみにしていたのかも知らないで!」
その時、チーフからの着信が。
どうやら彼も今起きたらしい。
「うう…。もしもし? めさ?」
「うん。声の調子からして、チーフも俺と同じような具合らしいね」
「おう。ぶっちゃけよぉ、酒なんて1滴も飲みたくないんだけど」
「あはははは! 俺も俺も!」
「行きたくねえよ~」
「気持ちは解る。でもチーフが言い出しっぺじゃん! しかもね? 残念なお知らせが」
「何?」
「かづき君が、お花見する気満々」
「ホントあいつ、空気読めよなあ」
「全くだよね。俺からも、よく言い聞かせておくよ」
正当な理由で花見を心待ちにしていた関西人が、駄目大人2人からボロクソに言われる。
かづき君、まだ何も悪いことしてないのに。
よろよろと起き出し、公園に集まる。
合流した途端、俺はいきなりチーフに駄目出しをされた。
「めさ、お前、その格好は何だ」
紺のロングコート。
黒いシャツに、ダメージジーンズ。
ワインレッドのブーツ。
いい感じじゃね?
「ちゃんと花見の服装をして来い。ところでさ、酒は、やっぱ焼酎とお茶でも買うか?」
俺、割るのめんどいから、ワインがいい!
「めさ、花見じゃないことをするな」
また怒られてしまった。
チーフはすぐ怒る。
きっと疲れでも溜まってるのだろう。
可哀想だから、あとで頭よしよししてあげとこう。
桜を眺める絶好の場所には、俺が用意したレジャーシートを敷いておいた。
気が利いたことに、俺はシートを2枚も用意していたのだ。
元々は大人数を想定していたから、場所を広く取りたかった。
我ながら完璧主義者である。
ただちょっと計算外なことがあって、シートは思ったよりちょっぴりちっちゃくて、2枚並べても半畳分のスペースしか確保できなかった。
「めさ、この狭さは何だ」
「運命」
そもそも3人で飲むには充分な広さではあったので、俺には先見の明があるってことにしておいた。
結果オーライだ。
それにしても、凧揚げの時もそうだったが、公園に来ると不思議なことに二日酔いが治る。
何故かは知らないが、チーフも俺も、お酒を飲めるテンションになっていた。
「じゃあ、乾杯するか」
「かんぱーい!」
さて。
いよいよチーフが読みたかったお花見最中の描写である。
それでは、どうぞ。
桜が綺麗でした。
会話が楽しかったです。
また来年もやろうと思いました。
以上です。
だってホントに普通に楽しかっただけなんだもん!
仕方なし。
ちなみに、ちゃんとした広いレジャーシートは、花見をやって数日後に、バッチリ入手しておいた。
そのことで、またチーフに怒られそうな気がするのは何故だろうか。
普通に楽しかった酒席で、談笑に明け暮れただけだったから、お花見の件では特筆すべきことがあまりないのだ。
チーフは、あの花見のどこを拾ってほしいのだろうか。
チーフの立てる企画は凧揚げといい、今回のお花見といい、いつだって心をときめかせる。
「仲いい奴、片っ端から誘って賑やかに飲もうぜ」
「オッケー! たまには大人数なのもいいね!」
こうして、この魅惑的な誘いには何故か、かづき君だけしか引っかからなかった。
総勢3名。
全員男性。
なんか、やる気を失ってしまいそうだ。
「色々と声をかけてみたんだけどさ、だいたいの奴が、花見の次の日しか空いてないって言うんだ」
チーフは遠い目をしていた。
「だから、俺たちが花見をやった翌日に集まって、別個で花見やるって」
俺たちは、嫌われているのだろうか。
涙がこぼれないように上を向き、俺は「へッ! 大人数で群れるのは好きじゃねえさ」と強がりを言い、くちびるを噛んだ。
お花見当日。
俺は酷い二日酔いで、ベットから出たくない感じだった。
正直、ずっとパソコンでソリティアをやっていたい。
「めささん! すんません、遅れました!」
かづき君が迎えに来た。
「早く行きましょ!」
彼は、瞳をもの凄く輝かせている。
いよいよ花見を中止にしたくなった。
「めささん、俺ね? 関東に越して来て花見やるん、初めてなんですよ。だから今日は楽しみで楽しみで」
「そう、それは残念だったね」
「うわあ、この人! だるさを隠す気配ねえ! ってゆうか、なんで上半身だけ裸でソリティアやってるんですか!」
「なあ、かづき君。桜なんて、来年も咲くと思わないか?」
「俺がどれだけ楽しみにしていたのかも知らないで!」
その時、チーフからの着信が。
どうやら彼も今起きたらしい。
「うう…。もしもし? めさ?」
「うん。声の調子からして、チーフも俺と同じような具合らしいね」
「おう。ぶっちゃけよぉ、酒なんて1滴も飲みたくないんだけど」
「あはははは! 俺も俺も!」
「行きたくねえよ~」
「気持ちは解る。でもチーフが言い出しっぺじゃん! しかもね? 残念なお知らせが」
「何?」
「かづき君が、お花見する気満々」
「ホントあいつ、空気読めよなあ」
「全くだよね。俺からも、よく言い聞かせておくよ」
正当な理由で花見を心待ちにしていた関西人が、駄目大人2人からボロクソに言われる。
かづき君、まだ何も悪いことしてないのに。
よろよろと起き出し、公園に集まる。
合流した途端、俺はいきなりチーフに駄目出しをされた。
「めさ、お前、その格好は何だ」
紺のロングコート。
黒いシャツに、ダメージジーンズ。
ワインレッドのブーツ。
いい感じじゃね?
「ちゃんと花見の服装をして来い。ところでさ、酒は、やっぱ焼酎とお茶でも買うか?」
俺、割るのめんどいから、ワインがいい!
「めさ、花見じゃないことをするな」
また怒られてしまった。
チーフはすぐ怒る。
きっと疲れでも溜まってるのだろう。
可哀想だから、あとで頭よしよししてあげとこう。
桜を眺める絶好の場所には、俺が用意したレジャーシートを敷いておいた。
気が利いたことに、俺はシートを2枚も用意していたのだ。
元々は大人数を想定していたから、場所を広く取りたかった。
我ながら完璧主義者である。
ただちょっと計算外なことがあって、シートは思ったよりちょっぴりちっちゃくて、2枚並べても半畳分のスペースしか確保できなかった。
「めさ、この狭さは何だ」
「運命」
そもそも3人で飲むには充分な広さではあったので、俺には先見の明があるってことにしておいた。
結果オーライだ。
それにしても、凧揚げの時もそうだったが、公園に来ると不思議なことに二日酔いが治る。
何故かは知らないが、チーフも俺も、お酒を飲めるテンションになっていた。
「じゃあ、乾杯するか」
「かんぱーい!」
さて。
いよいよチーフが読みたかったお花見最中の描写である。
それでは、どうぞ。
桜が綺麗でした。
会話が楽しかったです。
また来年もやろうと思いました。
以上です。
だってホントに普通に楽しかっただけなんだもん!
仕方なし。
ちなみに、ちゃんとした広いレジャーシートは、花見をやって数日後に、バッチリ入手しておいた。
そのことで、またチーフに怒られそうな気がするのは何故だろうか。
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お花見ですかぁ!
お花見良いですねーっ!
羨ましいです。
めささんはお酒飲むとすぐ酔っちゃうみたいですが…大丈夫でしたか?
毎度のごとく、かづきさんはボロクソなんですね(笑)
なんだかカワイソウです(笑)
なにはともあれ、お花見楽しかったみたいで読んでるこっちがニコニコしちゃいました。
ハッピーバースデイ♪
お花見の後は居酒屋さんで食事をしながら飲み、そのままカラオケに行きました。
普通に楽しかったんです。
でも、だからこそ、どこを拾ったらいいんだか…。
さてさて。
いつものやつ、いきまーすよ。
4/9 サブさん、誕生日おめでとうございます!
4/10 伊賀観さん、誕生日おめでとうございます!
切ないお花見風景だった俺たちとは違って、華やかなバースデイを過ごせますように祈っていますよ。
今年も、たくさんいいことがありますように!
誕生日、本当におめでとうございます。
普通に楽しかったんです。
でも、だからこそ、どこを拾ったらいいんだか…。
さてさて。
いつものやつ、いきまーすよ。
4/9 サブさん、誕生日おめでとうございます!
4/10 伊賀観さん、誕生日おめでとうございます!
切ないお花見風景だった俺たちとは違って、華やかなバースデイを過ごせますように祈っていますよ。
今年も、たくさんいいことがありますように!
誕生日、本当におめでとうございます。
ぉ花見(●´▽`●)
めささんお久しぶりです(TAT*)
昔の昔に、夢見町に顔をだしていたサヤカです~…思い出していただけたでしょうか~(TAT*)
二年ぶりにみためささんの日記は、やっぱりめささんでした(●´▽`●)笑
私の住んでるところゎ、桜ゎまだ咲いてなぃので、しっかりぉ花見したいと思いますー!
これからも執筆活動頑張ってくださいね~♪またいつか時間がある時にみにきます(●´▽`●)
昔の昔に、夢見町に顔をだしていたサヤカです~…思い出していただけたでしょうか~(TAT*)
二年ぶりにみためささんの日記は、やっぱりめささんでした(●´▽`●)笑
私の住んでるところゎ、桜ゎまだ咲いてなぃので、しっかりぉ花見したいと思いますー!
これからも執筆活動頑張ってくださいね~♪またいつか時間がある時にみにきます(●´▽`●)
ハッピーバースデイ♪
ちょっぴり私信から入りますね。
皆さんがコメントをくださっている中、懐かしい方からの書き込みがありました。
旧サイトの読み物にも登場された、サヤカさんです。
サヤカさん、お久しぶり!
相変わらず楽しくやっていますよ。
最近は忙しく、以前ほどマメに更新できなくて、なんだか髪が抜けそうです。
それでも出来る限り綴っていきますので、また息抜きにいらしてくださいね。
とにかく、元気そうでよかったです。
さて。
いつも遅くなってしまい、すみません。
4/12 まいさん、誕生日おめでとうございます!
4/16 はるさん、誕生日おめでとうございます!
4/17 あられさん、誕生日おめでとうございます!
新しい1年も、素晴らしい日々に恵まれますように。
笑顔の絶えない毎日になるよう、お祈りしていますよ。
誕生日、本当におめでとうございます!
皆さんがコメントをくださっている中、懐かしい方からの書き込みがありました。
旧サイトの読み物にも登場された、サヤカさんです。
サヤカさん、お久しぶり!
相変わらず楽しくやっていますよ。
最近は忙しく、以前ほどマメに更新できなくて、なんだか髪が抜けそうです。
それでも出来る限り綴っていきますので、また息抜きにいらしてくださいね。
とにかく、元気そうでよかったです。
さて。
いつも遅くなってしまい、すみません。
4/12 まいさん、誕生日おめでとうございます!
4/16 はるさん、誕生日おめでとうございます!
4/17 あられさん、誕生日おめでとうございます!
新しい1年も、素晴らしい日々に恵まれますように。
笑顔の絶えない毎日になるよう、お祈りしていますよ。
誕生日、本当におめでとうございます!