夢見町の史
Let’s どんまい!
2008
July 17
July 17
拝啓、土方威風君へ。
威風君、お元気ですか?
威風君が九州に旅立って、まだそんなに日は経っていませんが、君のことだからきっと楽しくやっているでしょう。
俺たちで立ち上げた劇団「りんく」のことが心配で、君はちょくちょく電話をかけてくれますね。
「稽古とか公演までには絶対に帰ってくるから」
そう告げてくれる君の、看板役者としてのプレッシャーや責任感。
それらが伝わってきて、俺はなんだか嬉しい心地がしています。
8月に開催する予定の、りんく主催のオフ会。
看板役者がまさかの欠席。
びっくりして、君を責めたこともありましたね。
「旅に出るって勝手に決めるな!」
その際、君が放った切り返しには、さらにびっくりしたものです。
「だって仕方ないやん」
何がどう仕方ないのか全く解らず、いささか混乱しました。
これには他の仲間もみんな呆れてしまい、何名かは「威風君は信用できない」と愚痴をこぼす始末です。
でもね?
威風君。
俺は仲間として、劇団の主催者として、いや、威風君の友として。
そのような君への反対意見には毅然とした態度で、威風君の知らないところで、実はいつも断言しているんですよ。
「威風君? あいつはそういう男だよ」
ナイス理解。
イエスッ!
ところで威風君。
公演前に配布する予定の、チラシのことを忘れていました。
役者さんたちに集合してもらい、それぞれの写真やチラシの表紙を撮影する予定なのですが、さすがに九州から関東に戻ってくるのは無理でしょう。
どうすんの。
最悪、表紙は君抜きで撮らなくてはいけません。
もの凄い主役がいたものです。
学校の集合写真みたいに、丸くカットした欠席者の写真を表紙の右上に貼り付けるしかありません。
なんて斬新なチラシでしょうか。
あ。
今気づいたのですが、それはそれで面白いかも知れません。
やっぱり問題なかったです。
大丈夫です。
そうそう、威風君。
チーフっているじゃないですか。
いつも冷静に俺たちにツッコミを入れてくれる、あの年上の男友達のことです。
チーフにね、先日いきなり怒られたんですよ。
「めさ! オメーんとこの看板役者がよォー!」
「どうしたのチーフ?」
「俺の誕生日プレゼントに、こんな物よこしやがった!」
見ると、君のフォトアルバムでした。
しかも普通にピースとかしてるような写真じゃなくて、しっかりした構図で撮られた物ばかり。
橋の上で空を見上げている君の横顔だとか、タバコに火をつけようとするうつむいた君。
撮影した方の腕があるものだから、逆にイラっときました。
俺の誕生日には、本当に何もしなくていいですからね。
いやマジで。
あ、そうそう。
これからチーフにも手紙をしたためようと思うので、君への便りはこの辺にしておきます。
それじゃあ、くれぐれも体に気をつけて。
ってゆうか、続きは面倒臭いからあとで電話します。
じゃーねー。
拝啓、チーフへ。
いつもお兄さん役、お疲れ様です。
先日は飲み足りないとわがままを言ってしまって、ごめんなさい。
それでも、なんだかんだ文句を言いながら、うちまで来てお酒に付き合ってくれたチーフが好きです。
俺は今、チーフもご存知の通り、スナック「スマイル」で働いています。
たまに飲みに来てくれて、実は何気に感謝しているんですよ。
「せっかく飲みに来たのに、なんでお前が俺を接客するんだよー!」
普段だったら部屋飲みだから数百円で飲めるシチュエーション。
なのにお店だから、同じ顔合わせなのに数千円かかってんの。
お疲れ様です。
閉店後、チーフは何故か文句を言いながらうちまで来ますよね。
「ったく、今日もお前ン家かよー」
すみませんチーフ。
呼んでません。
誘われても誘われていなくても、なんでリアクションが同じなんですか。
むしろ断っても着いてくるじゃないですか。
翌日は昼の仕事の面接だって言ったじゃないっすか。
なんで朝まで飲むっすか。
おかげで二日酔いっすよ。
面接、よく受かったもんっすよ。
だいたいなんで俺、敬語なんすか。
ってゆうか、真の文句はこれからっすよ。
そりゃ飲んでる最中は会話も弾んで、正直楽しいっすよ。
でも、どうしても1つだけ、あれだけは許せなかったっすよ。
チーフ。
あなたはとんでもない物を、うちに置き忘れていきました。
威風君のフォトアルバムです。
何故か大量のジャガイモまでありましたけれど、そっちは大丈夫です。
忘れたままでいてください。
いやね?
彼のフォトアルバム、最初のページからいきなりスカして写ってるものだから、気が遠くなってしまったんです。
あれは体に悪い。
だからチーフ、お願い!
早く取りに来て!
お酒ぐらいいくらでも付き合うから!
ああもう、面倒だからあとで電話します。
じゃ、お疲れっしたー!
追伸・お2人へ。
1枚だけ、威風君がもの凄い表情で写っている写真、あるじゃないですか。
唯一のカメラ目線で撮られた、あの常軌を逸した写真です。
爆発したのかと思うぐらいに髪が乱れ、到底シラフとは思えない気の抜けた表情。
見た者全ての気力をなぎ倒しかねない、あの腹立たしい傑作のことです。
あれ、チラシに使うかも。
ってゆうか使いたい。
どうしよう。
本当に使っちゃったら。
威風君、お元気ですか?
威風君が九州に旅立って、まだそんなに日は経っていませんが、君のことだからきっと楽しくやっているでしょう。
俺たちで立ち上げた劇団「りんく」のことが心配で、君はちょくちょく電話をかけてくれますね。
「稽古とか公演までには絶対に帰ってくるから」
そう告げてくれる君の、看板役者としてのプレッシャーや責任感。
それらが伝わってきて、俺はなんだか嬉しい心地がしています。
8月に開催する予定の、りんく主催のオフ会。
看板役者がまさかの欠席。
びっくりして、君を責めたこともありましたね。
「旅に出るって勝手に決めるな!」
その際、君が放った切り返しには、さらにびっくりしたものです。
「だって仕方ないやん」
何がどう仕方ないのか全く解らず、いささか混乱しました。
これには他の仲間もみんな呆れてしまい、何名かは「威風君は信用できない」と愚痴をこぼす始末です。
でもね?
威風君。
俺は仲間として、劇団の主催者として、いや、威風君の友として。
そのような君への反対意見には毅然とした態度で、威風君の知らないところで、実はいつも断言しているんですよ。
「威風君? あいつはそういう男だよ」
ナイス理解。
イエスッ!
ところで威風君。
公演前に配布する予定の、チラシのことを忘れていました。
役者さんたちに集合してもらい、それぞれの写真やチラシの表紙を撮影する予定なのですが、さすがに九州から関東に戻ってくるのは無理でしょう。
どうすんの。
最悪、表紙は君抜きで撮らなくてはいけません。
もの凄い主役がいたものです。
学校の集合写真みたいに、丸くカットした欠席者の写真を表紙の右上に貼り付けるしかありません。
なんて斬新なチラシでしょうか。
あ。
今気づいたのですが、それはそれで面白いかも知れません。
やっぱり問題なかったです。
大丈夫です。
そうそう、威風君。
チーフっているじゃないですか。
いつも冷静に俺たちにツッコミを入れてくれる、あの年上の男友達のことです。
チーフにね、先日いきなり怒られたんですよ。
「めさ! オメーんとこの看板役者がよォー!」
「どうしたのチーフ?」
「俺の誕生日プレゼントに、こんな物よこしやがった!」
見ると、君のフォトアルバムでした。
しかも普通にピースとかしてるような写真じゃなくて、しっかりした構図で撮られた物ばかり。
橋の上で空を見上げている君の横顔だとか、タバコに火をつけようとするうつむいた君。
撮影した方の腕があるものだから、逆にイラっときました。
俺の誕生日には、本当に何もしなくていいですからね。
いやマジで。
あ、そうそう。
これからチーフにも手紙をしたためようと思うので、君への便りはこの辺にしておきます。
それじゃあ、くれぐれも体に気をつけて。
ってゆうか、続きは面倒臭いからあとで電話します。
じゃーねー。
拝啓、チーフへ。
いつもお兄さん役、お疲れ様です。
先日は飲み足りないとわがままを言ってしまって、ごめんなさい。
それでも、なんだかんだ文句を言いながら、うちまで来てお酒に付き合ってくれたチーフが好きです。
俺は今、チーフもご存知の通り、スナック「スマイル」で働いています。
たまに飲みに来てくれて、実は何気に感謝しているんですよ。
「せっかく飲みに来たのに、なんでお前が俺を接客するんだよー!」
普段だったら部屋飲みだから数百円で飲めるシチュエーション。
なのにお店だから、同じ顔合わせなのに数千円かかってんの。
お疲れ様です。
閉店後、チーフは何故か文句を言いながらうちまで来ますよね。
「ったく、今日もお前ン家かよー」
すみませんチーフ。
呼んでません。
誘われても誘われていなくても、なんでリアクションが同じなんですか。
むしろ断っても着いてくるじゃないですか。
翌日は昼の仕事の面接だって言ったじゃないっすか。
なんで朝まで飲むっすか。
おかげで二日酔いっすよ。
面接、よく受かったもんっすよ。
だいたいなんで俺、敬語なんすか。
ってゆうか、真の文句はこれからっすよ。
そりゃ飲んでる最中は会話も弾んで、正直楽しいっすよ。
でも、どうしても1つだけ、あれだけは許せなかったっすよ。
チーフ。
あなたはとんでもない物を、うちに置き忘れていきました。
威風君のフォトアルバムです。
何故か大量のジャガイモまでありましたけれど、そっちは大丈夫です。
忘れたままでいてください。
いやね?
彼のフォトアルバム、最初のページからいきなりスカして写ってるものだから、気が遠くなってしまったんです。
あれは体に悪い。
だからチーフ、お願い!
早く取りに来て!
お酒ぐらいいくらでも付き合うから!
ああもう、面倒だからあとで電話します。
じゃ、お疲れっしたー!
追伸・お2人へ。
1枚だけ、威風君がもの凄い表情で写っている写真、あるじゃないですか。
唯一のカメラ目線で撮られた、あの常軌を逸した写真です。
爆発したのかと思うぐらいに髪が乱れ、到底シラフとは思えない気の抜けた表情。
見た者全ての気力をなぎ倒しかねない、あの腹立たしい傑作のことです。
あれ、チラシに使うかも。
ってゆうか使いたい。
どうしよう。
本当に使っちゃったら。
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ハッピーバースデイ♪
いつものことながら、遅れてしまって申し訳ないです。
たった一言だけではあるんですけども、改めてお祝いさせていただきますね。
7/14 さおりさん、誕生日おめでとうございます!
7/15 てっぺいさん、誕生日おめでとうございます!
暑い日が続きますが、夏バテを吹っ飛ばすぐらいに日々を楽しんでくださいね。
新たな1年も、ますます素敵なことがありますように。
お誕生日、本当におめでとうございます!
たった一言だけではあるんですけども、改めてお祝いさせていただきますね。
7/14 さおりさん、誕生日おめでとうございます!
7/15 てっぺいさん、誕生日おめでとうございます!
暑い日が続きますが、夏バテを吹っ飛ばすぐらいに日々を楽しんでくださいね。
新たな1年も、ますます素敵なことがありますように。
お誕生日、本当におめでとうございます!