夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
April 05
April 05
男は俺ただ1人。
職場のスナックは基本的に女の子のお店だからだ。
ボスも同僚も女性のみで、俺は毎日のように女子高生気分を満喫している。
不思議というか、実に失礼なことだと思うのだが、彼女たちは俺のことを一切男として見ていない。
拾ったゴミを普通の態度で俺の胸ポケットに入れたりする。
女子高生気分から一気にゴミ箱気分にランクダウンだ。
タンクトップの似合う男になりたいものである。
「めささん、これ」
フロアレディの1人がいつものように、俺の胸ポケットに何かを忍ばせる。
ゴミなのはお前の心ですよ!
思わずそう叫びそうになった。
ところが彼女は、
「後で読んでください」
手短な小声でそうささやいた。
真剣な面持ちだ。
ゴミかと思いきや、ポケットに入れられたのは手紙だったのである。
メモ用紙が凝った形で折りたたまれていた。
おいおい、マジか。
そりゃ確かに俺は素敵な男さ?
でもお前、職場でそういうのはマズいだろ。
ったくそんなことされたって、俺は全然悪い気しねえよ。
基本的に俺は1人でいることが好きだけど、惚れてくれるというのなら俺は全然構わない。
0.5秒で俺は上記のようなことを考えていた。
心なしかスキップで帰宅をし、いそいそと手紙を開く。
「実は前から」で始まる一文が脳裏をよぎる。
もしくはシンプルに「す」から始まる意思表示。
次に一緒に働く日が気マズいぜ。
ふへへ。
気持ちの悪い笑みを浮かべて、俺は手紙を一読した。
そこには一言だけ、このように綴られている。
「ばーか」
心の中で、俺は悲鳴にも似た大声を出す。
電気の消えた台所で1人、体育座りをしたまま朝を迎えてやろうかァ!
俺ァそこまでメンタル強くねえンだよォ!
ばかちん。
職場のスナックは基本的に女の子のお店だからだ。
ボスも同僚も女性のみで、俺は毎日のように女子高生気分を満喫している。
不思議というか、実に失礼なことだと思うのだが、彼女たちは俺のことを一切男として見ていない。
拾ったゴミを普通の態度で俺の胸ポケットに入れたりする。
女子高生気分から一気にゴミ箱気分にランクダウンだ。
タンクトップの似合う男になりたいものである。
「めささん、これ」
フロアレディの1人がいつものように、俺の胸ポケットに何かを忍ばせる。
ゴミなのはお前の心ですよ!
思わずそう叫びそうになった。
ところが彼女は、
「後で読んでください」
手短な小声でそうささやいた。
真剣な面持ちだ。
ゴミかと思いきや、ポケットに入れられたのは手紙だったのである。
メモ用紙が凝った形で折りたたまれていた。
おいおい、マジか。
そりゃ確かに俺は素敵な男さ?
でもお前、職場でそういうのはマズいだろ。
ったくそんなことされたって、俺は全然悪い気しねえよ。
基本的に俺は1人でいることが好きだけど、惚れてくれるというのなら俺は全然構わない。
0.5秒で俺は上記のようなことを考えていた。
心なしかスキップで帰宅をし、いそいそと手紙を開く。
「実は前から」で始まる一文が脳裏をよぎる。
もしくはシンプルに「す」から始まる意思表示。
次に一緒に働く日が気マズいぜ。
ふへへ。
気持ちの悪い笑みを浮かべて、俺は手紙を一読した。
そこには一言だけ、このように綴られている。
「ばーか」
心の中で、俺は悲鳴にも似た大声を出す。
電気の消えた台所で1人、体育座りをしたまま朝を迎えてやろうかァ!
俺ァそこまでメンタル強くねえンだよォ!
ばかちん。
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