夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
August 15
August 15
みなさんは前回アップしたエピソード、「ニコラス・ケイジ」はもうご覧になられたでしょうか?
内容は、「めさが俳優のニコラス・ケイジをニコラス刑事だと勘違いしていた」という恥ずかしい話です。
俺はこの件以来、固有名詞と役職を混合して考えないようにしていたんですよ。
もう恥ずかしい思いをしたくはありませんからね。
そんなある日のこと、俺の耳にある人物の名前が飛び込んできました。
K1選手、ミルコ・クロコップ。
テレビでよくK1を観戦するのですが、俺はなかなか選手個人に興味を待ちません。
興味があるのは、どんな戦い方があるのかとか、どんな場面でどういった戦術が有効なのか、俺にも習得出来そうな技があるのか等々です。
したがって俺、ミルコ・クロコップ選手がまさか本当に警察官だとは知らなかったんですね。
「ミルコ・クロコップ? はは~ん。その人、コップとかいっといてデカじゃねえな。ニコラス刑事の件がなかったら危うく騙されるとこだったぜ」
ところが、このミルコ・クロコップ選手は本当にお巡りさんなのでした。
ある日、友人がこんなことを言い出します。
「いやあしかし、ミルコは強えなあ」
ん?
ああ、あの色白の選手?
「おう。お前知らねえの? ミルコ・クロコップ」
バッカだなあ、微妙に知ってるよ。
「なんだ微妙って。いや、でもあの試合は凄かったなあ。あんなのが警察にいたら俺、絶対に犯罪とか怖くて出来ねえよ。凄いよな、警官までこなすだなんてさ」
ハッ!
こいつはホントにバカですね。
まあ正直、俺も以前は似たような間違えをしたことがあったからな。
こいつも俺と同じような勘違いの1つや2つはするかも知れん。
ここは1つ、友として彼の間違いを正しといてあげますかね、はいはいと。
「なあ、笑ってもいい?」
俺はにやにやとムカつく笑みを浮かべ、友を諭しにかかります。
「お前ミルコの事を警察官だと思ってねえか? アホだろお前。そんなことは他の奴に言っちゃ駄目だぜ? ニコラス・ケイジを刑事だと思ってる奴と一緒のレベルだぜ」
「はあ?」
「だ、か、ら! 名前が名前だから仕方ないのかも知れないけどさ、コップは刑事じゃねえよ。ミルコなんだよ」
…続き、もう書かなくてもいいですか?
俺は頑なに「ミルコ・クロコップは警察関係者ではない」と無駄に頑張って言い張り続けました。
警官だっつうの。
説教じみた俺の熱弁は続きます。
「正直言うと俺さあ、ちょっと前にニコラス・ケイジをデカだと思ってたんだよ。でもニコラス、デカじゃないじゃん、俳優じゃん。それと一緒だよ、お前の勘違いは」
「勘違いしてるのはお前だよ! ミルコ・クロコップは本当に警官だ!」
「あっはっはっはっは! ナイスジョーク!」
「ジョークじゃねえよ! ホントだって!」
「ふふふッ! お前も面白いなあ。ホントに警官?」
「ホントに警官」
2002年、始めの頃のお話でした。
内容は、「めさが俳優のニコラス・ケイジをニコラス刑事だと勘違いしていた」という恥ずかしい話です。
俺はこの件以来、固有名詞と役職を混合して考えないようにしていたんですよ。
もう恥ずかしい思いをしたくはありませんからね。
そんなある日のこと、俺の耳にある人物の名前が飛び込んできました。
K1選手、ミルコ・クロコップ。
テレビでよくK1を観戦するのですが、俺はなかなか選手個人に興味を待ちません。
興味があるのは、どんな戦い方があるのかとか、どんな場面でどういった戦術が有効なのか、俺にも習得出来そうな技があるのか等々です。
したがって俺、ミルコ・クロコップ選手がまさか本当に警察官だとは知らなかったんですね。
「ミルコ・クロコップ? はは~ん。その人、コップとかいっといてデカじゃねえな。ニコラス刑事の件がなかったら危うく騙されるとこだったぜ」
ところが、このミルコ・クロコップ選手は本当にお巡りさんなのでした。
ある日、友人がこんなことを言い出します。
「いやあしかし、ミルコは強えなあ」
ん?
ああ、あの色白の選手?
「おう。お前知らねえの? ミルコ・クロコップ」
バッカだなあ、微妙に知ってるよ。
「なんだ微妙って。いや、でもあの試合は凄かったなあ。あんなのが警察にいたら俺、絶対に犯罪とか怖くて出来ねえよ。凄いよな、警官までこなすだなんてさ」
ハッ!
こいつはホントにバカですね。
まあ正直、俺も以前は似たような間違えをしたことがあったからな。
こいつも俺と同じような勘違いの1つや2つはするかも知れん。
ここは1つ、友として彼の間違いを正しといてあげますかね、はいはいと。
「なあ、笑ってもいい?」
俺はにやにやとムカつく笑みを浮かべ、友を諭しにかかります。
「お前ミルコの事を警察官だと思ってねえか? アホだろお前。そんなことは他の奴に言っちゃ駄目だぜ? ニコラス・ケイジを刑事だと思ってる奴と一緒のレベルだぜ」
「はあ?」
「だ、か、ら! 名前が名前だから仕方ないのかも知れないけどさ、コップは刑事じゃねえよ。ミルコなんだよ」
…続き、もう書かなくてもいいですか?
俺は頑なに「ミルコ・クロコップは警察関係者ではない」と無駄に頑張って言い張り続けました。
警官だっつうの。
説教じみた俺の熱弁は続きます。
「正直言うと俺さあ、ちょっと前にニコラス・ケイジをデカだと思ってたんだよ。でもニコラス、デカじゃないじゃん、俳優じゃん。それと一緒だよ、お前の勘違いは」
「勘違いしてるのはお前だよ! ミルコ・クロコップは本当に警官だ!」
「あっはっはっはっは! ナイスジョーク!」
「ジョークじゃねえよ! ホントだって!」
「ふふふッ! お前も面白いなあ。ホントに警官?」
「ホントに警官」
2002年、始めの頃のお話でした。
PR