夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
August 15
August 15
俺が高校生だった頃、ある日の夕暮れ。
いつものように2人の悪友と共に帰路についている途中。
友人らが交わしている会話の内容が、その日はどうも変でした。
「しっかしさぁ、あんなデカいビン、どうやってケツに入れるんだろうなー?」
「ああ、入んねえだろアレは~」
「そうだよなー、無理だよな。あんなデカいビン、どうやってもケツ入られねえよな」
「ああ。もう物理的に無理だよ~」
「全く、あのビンはデカ過ぎる」
「ケツに入るサイズじゃねえよ~」
ケツに何を入れるだって?
2人は構わず続けます。
「無理矢理入れるんじゃねえ?」
「ズボッ! って?」
「ははははは! ケツが裂けちまうぜ」
さっきから何を言っているのだこいつらは!
街中で、それも人通りが多い中で喋っていい内容じゃ間違いなくねえぞ!?
だって大きなビンを尻に、だなんて!
入れなきゃいいじゃん!
ばかー!
俺はもう、たまらず赤面します。
「おい! さっきっからなんて話してんだよ! 通行人とかいっぱいいるのに!」
ところが2人は「は?」とか言って不思議そうにしていやがりました。
不思議そうにしたいのはこっちだ。
俺はあたふたと、手足をジタバタさせます。
「いいか? そうゆうアブノーマルな話はだな、せめて2人きりの時にしろよな! いや待って! それも危ないッ!」
すると、悪友の片方が尋ねてきます。
「お前、さっきっから何言ってんの?」
それは俺が訊きたいことだがまあいい。
説明ぐらいはしてやろうじゃないか。
「だからあ、デカいビンをケツに入れるとかって話題で盛り上がるなって言ってるわけ! 通行人もいっぱいいるし、恥ずかしいじゃん! 入れなきゃいいじゃん!」
すると、何故か2人はゲラゲラと笑い初めます。
この人達、なんか怖ーい!
すると悪友が、
「ウイスキー・ヒップスっていうウイスキー、知ってるか?」
知らん。
「あるんだよ」
あるのか。
「小さいビンで、ジーパンのケツポケに入るように、真上から見ると丸みを帯びた三日月ってゆうか、まあ分厚いサイフみたいな形してんだよ」
それがどうした?
「そのウイスキー・ヒップスのデケえサイズのやつが売ってんだよ。相当デカいンだけどさあ、形がケツポケにフィットする形のままなんだ」
要するに、お尻のポケットに入れて持ち運ぶという前提で作られたウイスキーがあるそうなんですよ。
それで名前がウイスキー・ヒップス。
で、ですね、その前提をくつがえし、形状はそのままなのにサイズだけが大きくなったウイスキー・ヒップスが売られていたのだそうで、彼らはその商品に対して突っ込んでいたと言うんですね。
確かに分厚いサイフみたいな形状は、お尻のポケットに入れる為の筈なのに、でっかくしてどうする。
と、ツッコミたい気持ちは解りました。
しかし、既に略されている「ケツポケ」を、さらに略して「ケツ」って言うな!
バカッ!
紛らわしいったらありゃしません。
さて、誤解が解けたところで友人からの一言。
「めさお前、一体何と勘違いしてたんだ?」
俺はこの質問に対し、さらに顔を赤らめたのでした。
ビンは入らないよねえ…。
いつものように2人の悪友と共に帰路についている途中。
友人らが交わしている会話の内容が、その日はどうも変でした。
「しっかしさぁ、あんなデカいビン、どうやってケツに入れるんだろうなー?」
「ああ、入んねえだろアレは~」
「そうだよなー、無理だよな。あんなデカいビン、どうやってもケツ入られねえよな」
「ああ。もう物理的に無理だよ~」
「全く、あのビンはデカ過ぎる」
「ケツに入るサイズじゃねえよ~」
ケツに何を入れるだって?
2人は構わず続けます。
「無理矢理入れるんじゃねえ?」
「ズボッ! って?」
「ははははは! ケツが裂けちまうぜ」
さっきから何を言っているのだこいつらは!
街中で、それも人通りが多い中で喋っていい内容じゃ間違いなくねえぞ!?
だって大きなビンを尻に、だなんて!
入れなきゃいいじゃん!
ばかー!
俺はもう、たまらず赤面します。
「おい! さっきっからなんて話してんだよ! 通行人とかいっぱいいるのに!」
ところが2人は「は?」とか言って不思議そうにしていやがりました。
不思議そうにしたいのはこっちだ。
俺はあたふたと、手足をジタバタさせます。
「いいか? そうゆうアブノーマルな話はだな、せめて2人きりの時にしろよな! いや待って! それも危ないッ!」
すると、悪友の片方が尋ねてきます。
「お前、さっきっから何言ってんの?」
それは俺が訊きたいことだがまあいい。
説明ぐらいはしてやろうじゃないか。
「だからあ、デカいビンをケツに入れるとかって話題で盛り上がるなって言ってるわけ! 通行人もいっぱいいるし、恥ずかしいじゃん! 入れなきゃいいじゃん!」
すると、何故か2人はゲラゲラと笑い初めます。
この人達、なんか怖ーい!
すると悪友が、
「ウイスキー・ヒップスっていうウイスキー、知ってるか?」
知らん。
「あるんだよ」
あるのか。
「小さいビンで、ジーパンのケツポケに入るように、真上から見ると丸みを帯びた三日月ってゆうか、まあ分厚いサイフみたいな形してんだよ」
それがどうした?
「そのウイスキー・ヒップスのデケえサイズのやつが売ってんだよ。相当デカいンだけどさあ、形がケツポケにフィットする形のままなんだ」
要するに、お尻のポケットに入れて持ち運ぶという前提で作られたウイスキーがあるそうなんですよ。
それで名前がウイスキー・ヒップス。
で、ですね、その前提をくつがえし、形状はそのままなのにサイズだけが大きくなったウイスキー・ヒップスが売られていたのだそうで、彼らはその商品に対して突っ込んでいたと言うんですね。
確かに分厚いサイフみたいな形状は、お尻のポケットに入れる為の筈なのに、でっかくしてどうする。
と、ツッコミたい気持ちは解りました。
しかし、既に略されている「ケツポケ」を、さらに略して「ケツ」って言うな!
バカッ!
紛らわしいったらありゃしません。
さて、誤解が解けたところで友人からの一言。
「めさお前、一体何と勘違いしてたんだ?」
俺はこの質問に対し、さらに顔を赤らめたのでした。
ビンは入らないよねえ…。
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