夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
January 24
January 24
第一声が「王様ウゼー」だ。
夢を見て、俺は酷くうなされる。
俺が格好良く、大魔王を一刀両断するところから、その夢は始まっていた。
勝った…。
いきなり勝ったので苦労した感が全くないが、とにかく大魔王をやっつけた。
これで世界に平和が訪れる!
ってゆうか、俺はこれからは勇者としてチヤホヤされまくるに違いない。
どこに行ってもキャーキャー騒がれ、何を食べても「お代は結構です」とか言われ、若干性格が悪くなるぐらいの暮らしができるであろう。
俺の半生は映画化、書籍化されてロングセラーとなり、俺の誕生日は国民の定休日になって、将来はお札になってしまうに違いない。
勇者の称号、万歳だ。
あとは王様に報告をし、お姫様を嫁に貰って、そしたら感動のスタッフロールだ!
意気揚々と城に引き上げる。
「王様、魔王を倒してまいりました!」
自信満々の笑顔で報告すると、王は予想外の言葉を口にする。
「マジで?」
ええ、マジです。
やっつけましたよ、大魔王。
「本当にお前が?」
ええ、俺がです。
「それ、ホントに? 魔王ってホントに死んだの?」
ホントだってば。
なんで疑うんですか。
「魔王が本当に死んだのかどうか、こっちで確認が取れない。そこを確かめもせずに勇者の称号をあげちゃうのも、なんかねえ?」
魔王がいなくなったのは明らかでしょう!?
外に魔物が出なくなってるんだから、そこは認めましょうよ!
「百歩譲って、魔王が本当に死んだとしよう。だがそれを倒したのがお前かどうかは、また別問題だ」
俺が倒したって言ってるでしょ!?
「誰がそれを見てたのよ」
そりゃ俺と、俺の仲間たちぐらいしかいないけど、でもそんなの普通そうでしょ!?
魔王城にギャラリーいたとしたら、そいつらタダ者じゃねえよ!
「だったらお前が魔王を倒したかどうか、こっちとしてはまだ認められないよ」
じゃあ調査団でも組んで、徹底的に調べてくださいよ!
気が済むまで、たっぷりとね!
「うん、解った」
こうして結成された調査団は、屈強な兵士2000名による大組織だ。
こいつら、戦争にでも行く気か?
「こんなに強そうな人がいるなら、わざわざ俺個人に魔王討伐させなくってもいいじゃん! 最初からこいつらに行かせろよ!」
かなりご立腹で目が覚める。
王様、ホントうざい。
夢を見て、俺は酷くうなされる。
俺が格好良く、大魔王を一刀両断するところから、その夢は始まっていた。
勝った…。
いきなり勝ったので苦労した感が全くないが、とにかく大魔王をやっつけた。
これで世界に平和が訪れる!
ってゆうか、俺はこれからは勇者としてチヤホヤされまくるに違いない。
どこに行ってもキャーキャー騒がれ、何を食べても「お代は結構です」とか言われ、若干性格が悪くなるぐらいの暮らしができるであろう。
俺の半生は映画化、書籍化されてロングセラーとなり、俺の誕生日は国民の定休日になって、将来はお札になってしまうに違いない。
勇者の称号、万歳だ。
あとは王様に報告をし、お姫様を嫁に貰って、そしたら感動のスタッフロールだ!
意気揚々と城に引き上げる。
「王様、魔王を倒してまいりました!」
自信満々の笑顔で報告すると、王は予想外の言葉を口にする。
「マジで?」
ええ、マジです。
やっつけましたよ、大魔王。
「本当にお前が?」
ええ、俺がです。
「それ、ホントに? 魔王ってホントに死んだの?」
ホントだってば。
なんで疑うんですか。
「魔王が本当に死んだのかどうか、こっちで確認が取れない。そこを確かめもせずに勇者の称号をあげちゃうのも、なんかねえ?」
魔王がいなくなったのは明らかでしょう!?
外に魔物が出なくなってるんだから、そこは認めましょうよ!
「百歩譲って、魔王が本当に死んだとしよう。だがそれを倒したのがお前かどうかは、また別問題だ」
俺が倒したって言ってるでしょ!?
「誰がそれを見てたのよ」
そりゃ俺と、俺の仲間たちぐらいしかいないけど、でもそんなの普通そうでしょ!?
魔王城にギャラリーいたとしたら、そいつらタダ者じゃねえよ!
「だったらお前が魔王を倒したかどうか、こっちとしてはまだ認められないよ」
じゃあ調査団でも組んで、徹底的に調べてくださいよ!
気が済むまで、たっぷりとね!
「うん、解った」
こうして結成された調査団は、屈強な兵士2000名による大組織だ。
こいつら、戦争にでも行く気か?
「こんなに強そうな人がいるなら、わざわざ俺個人に魔王討伐させなくってもいいじゃん! 最初からこいつらに行かせろよ!」
かなりご立腹で目が覚める。
王様、ホントうざい。
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