夢見町の史
Let’s どんまい!
August 15
「人数が多いから、1人1人自己紹介してたら、それだけで終電の時間になっちゃう」
というわけで、自己紹介を割愛するといった異例のスタートを切る。
今回のオフ会も、毎度お馴染みのバーに場所をお借りした。
ありがたいことに参加者様が集まってくれたので、イージーバレルは超満員で、マスターが忙しそうだ。
俺は主催者ということで、何かとうろちょろする。
なるべく参加者様全員とお喋りしたかったからだ。
「みんな飲んでますか? ところで、この中でさ、『自分は遠くから来ました』って方、いらっしゃる?」
「僕、福岡から来ました」
「福岡って何県?」
言葉に詰まらせるような質問を投げかける31歳。
「何県っていうか…。九州です。博多」
「そう言ってくれたら解る! ラーメン売ってる町でしょ?」
ラーメンぐらいどこでも売ってる。
「地理でいえば、九州大陸の右上だよね?」
「ええ、そうです」
九州を大陸扱いしたことはスルーされた。
「あの、めささん。スイカを用意してきたんですけど」
その青年は、抜き手によるスイカ割りが見たいのだと言う。
「じゃあ割りますか。店内でやると床を汚しちゃうから、見たい方は表までご足労願いまーす」
ところがどっこい、俺はこのスイカ割りを失敗させてしまった。
スイカに刺さった指は、果肉を貫通させるまでには至らなかった。
「抜き手を失敗したの、初めて…」
ショックの色が隠せない。
すると他の参加者様が、俺のリベンジにと、わざわざ近所から新たにスイカを買ってきてくださったではないか。
「めささん、これ」
「わざわざ買ってきてくれたの!? ありがとう! じゃあ今度こそ割るよ! みんな、スイカ割りのリベンジしまーす! 見たい方は、もう1度表まで出てくーださい!」
2度の失敗は許されない。
ミスったら、すっごくカッコ悪いからだ。
俺はスイカを地面に置き、指を伸ばして揃える。
気を集中させ、野菜相手にマジになる。
目をカッと見開き、割りますと宣言をした。
ところがです。
このスイカは、めっちゃ硬かったのです。
思わず敬語で書いてしまうほど、バツが悪いことになりました。
スイカは、どんな角度から見ても無傷でした。
「こんなの割れない! 無理!」
とても武道の心得がある人のセリフとは思えない。
とにかくスイカは、マジで硬かった。
ガタイの良い友人に思いっきりチョップしてもらっても、ちょっぴりヒビが入っただけだ。
間違いなく、浜辺でやる普通のスイカ割りでも割れないタイプのスイカであろう。
この頑丈さなら、サッカーぐらいできるんじゃないか?
「まさか、スイカ相手にマジになる日がくるとはな」
カッコイイんだか悪いんだか判らない言葉を口にする。
俺は本気のレベルを「対野菜用」ではなく、「ライバルと組み手をするとき用」にまで引き上げて、結局は手刀で武道家泣かせなスイカを分断した。
なんか、めっちゃやるせない気分だ。
店内に戻ると、皆それぞれが会話に花を咲かせていて、大きな輪や小さな輪が完成されている。
なかなかの盛り上がりだ。
爆笑の声が何度か起きていた。
「お前たちー! 俺がいないのに、なんでみんな楽しそうにしてんの!? 誰のオフ会か言ってみろォー!」
どこまでも器のちっちゃい主催者である。
「あの、めささん?」
ん?
「めささんは、浴衣は着ないんですか?」
それは、男性用の浴衣のことでしょうか。
「ううん。女の人用の浴衣。着てくださいよー」
俺はもちろん、何度も嫌がりました。
思わず敬語で書いてしまうほど、とっても恥ずかしいことじゃないですか。
それなのにこの女子は、わざわざトイレで着替え、自分の浴衣を俺のために準備してくださったのです。
頼んでもいないのに。
「着ないってば! だって脱ぐ頃になったら、きっと俺は酔ってるんだよ? 自分じゃ脱げなくなっちゃう」
浴衣が脱げなぁい。
なんてことになってしまう。
「いいから着てくださいよー」
「そうだそうだー」
「ゆーかーた! ゆーかーた!」
なんか浴衣を着ろ派の人が増えてる。
必死の抵抗もむなしいことになるに違いない。
俺は腹を決めた。
「じゃあ、着るけどさ。脱ぐとき俺がホントに酔ってたら、脱がせて。帯を引っ張って俺をクルクル回して。殿みたいに脱がせて」
今宵の俺も、絶好調に情けない。
浴衣を着れば化粧をされる。
俺がばっちり気持ち悪いことになった。
そんな時に限って、奴は現れる。
中学からの腐れ縁で空手のライバルでもある、トメだ。
「うおおー! 本物のトメさんだー!」
「マジ!? 本物!?」
皆さん喜んでいらっしゃるが、俺としてはトメに女装した今の姿を見られたくない。
トメは後輩と一緒だった。
その後輩というのが、俺と同じ会社で、空手部時代からの後輩だったりする。
やっぱり今の姿を見られたくない。
俺は顔を伏せ、完璧に気配を殺した。
俺クラスになると、一瞬にして存在感を消すことが可能なのである。
トメが口を開いた。
「おいオメー、気持ち悪い格好すんなよ」
気配を消してるそばから発見される。
さすがは俺のライバル。
察知能力がもの凄え。
後輩は背後から、俺の肩を叩いた。
「もう先輩とは思いませんよ」
なんでそう簡単に見つけるの?
俺はお酒を飲むことにした。
輪の1つに入り込む。
至福の瞬間だ。
私服の瞬間はいつくるのだろうか。
しかし楽しいものだ。
参加者様たちと、俺は様々な話をさせていただいた。
トメと釣りに行くと何故かフグしか釣れない。
そんなエピソードを語っていて、思いつく。
せっかくトメ本人がいるのだから、これを利用しない手はない。
「おーい! トメー!」
悪友を呼び寄せる。
「お前が幽霊に蹴り入れたときの話、してくれよ」
以前に書いた出来事だけど、それを読むのと体験者本人から語られるのとでは、また違いがあるであろう。
なんというかトメは以前、金縛りを筋力で解いて、子供の幽霊に蹴りを入れ、壁まですっ飛ばしたことがあるのだ。
その話を皆に聞かせてやりたかった。
あんなに笑える霊体験、滅多にない。
トメは意外にも、お喋りが上手だ。
淡々と語り、何気に説明も細かく、つい聞き入ってしまう。
この日もトメは、初めて聞く者にも解るように丁寧に状況を説明していた。
俺に話してくれたときよりも、ずっと丁寧だ。
なんでだ。
そんな話、今まで知らなかった。
なんて部分が多々あった。
やるせません。
ところで俺は、いつになったら浴衣を脱げるのだろうか。
オフ会は朝方まで続く。
まだまだ酒席はこれからだ。
送ってくださったhiromiさん、多謝ですよ。
そして参加してくださった皆さん、マスター、お疲れ様でした!
お集まりいただいて、本当にありがとうございます。
次回も是非、参加してやってくださいね。
散々大笑いさせていただいた、最高に楽しい夜でした。
また逢いたいぞ!
福島って東京の右上じゃないですかぁ(笑)
それはさておき楽しかった~
最初に席が近かったピースのhiromiさん、ラッキーストライクのペムカさん、COOLのティキンさん(チキンさん)
同じ81年生のまっこうさん、帰りに駅まで一緒だった藍さん……等々名前と顔が一致してるのは一部ですけど皆さんありがとうございました
めっちゃ楽しかったです♪
マスターもお疲れさまでした
また行きたいぞー(≧ω≦)
レニアさん、ご丁寧にありがとうございます☆
そしてめささん、参加者の皆様、マスター!!本当お疲れ様でした!!
また是非参加したいデス♪
ありがとうございました!!
次回もまた参加したいです!
ビールはシュワシュワしてました?
今度は五分位振ってから渡しますね。
甚平は…交換してくれるなら考えます。
本当にお疲れ様でした。
そして有難う御座いました。
めさサンの浴衣姿、生で見たかったデスよ(ノ∀`*)
福岡カラ来ていた人もいたんですね!!!あたしもいつか、この福岡カラオフ会参加したいです(◆v3・)~bq
めさサンは浴衣まで着て‥だいぶ盛り上がったようでッ(・∀・)
めさサンはやっぱり美人なんですね‥生で見たかったなぁわら
未成年オフ会、ホントにありがとうございます
予定を空けて、絶対に参加しますね
みなみサンとは、いつか会えると信じてるので‥受験頑張ってくださいッ(>人<●)
結構前から読んでたんですけど,コメする勇気がなかったんでしなかったんですが
かなり行きたくて
行きたくて
コメしてみました(・∀・)
20歳になったら
絶対行くんで
それまでがんばって下さいね(´∀`)♪
ちなみに今年17です☆
(* ̄∇ ̄)ノ
やっぱり、浴衣になったんですか(;´д`)アセアセ
見たかったよ~(´;ω;`)
リアルめささんは、
思ったより小柄でしたね
あぁ~、めささんの胸筋とトメさんを見たかった
(´;ω;`)
藍です(pqω`*)
レニアさん、
新幹線ではちゃんと
広島で起きれましたか(b_^)??
お互い遠くから
お疲れです!
でもほんとに
楽しかったですよね♪
めささんと
マスターには
本当に感謝+゜
幸せでした。
皆さん絶対また
お会いしましょう!!!
スイカ割りのときの
ムービーを何度も見ては
ニヤニヤしてる
藍でした★
会いたいぞー★!笑
画像ステキング!
ムテキングですうぅ(∀)w
浴衣になったんて..
惜しい場面を見逃しました(´Д`)ウア
未成年オフ会
楽しみにしてます!
ちなみに私
鹿児島住みなのですが
もしかして
オフ会参加したら
一番遠いところから参加..
とかですかね??(・∀・){…
横浜が県なのか
本気で分からない華でした^^
オフ会お疲れさまです~!