夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
June 18
June 18
時にはイベントハウスの店長さんと。
時には出版社の社長さんと。
ここ最近はずっと、昼の仕事がないときや休日を利用して打ち合わせばっかり重ねている。
移動の合間には電話で印税の寄贈先に連絡をし、様々な手筈を指定する忙しさだ。
お金貰えないのに、なんかやる気出る。
寝言本の発売や出版記念パーティなど、ノーギャラ企画が目白押しだ。
さすがの俺も真面目な発言が多く、我ながら、らしくない。
「出版記念パーティなんですけど、会場が広いじゃないですか。それだから1人で来るお客様が逆に孤独感を感じそうって不安になると思うんですよ。いやいや、来ちゃえば楽しんでもらえるって確信しているんですけどね」
「最初に公開されたあの表紙はちょっと評判が悪いみたいですね。今から変更とかできたりしますかね? 以前言ってたやつ、アレあるじゃないですか。あっちの表紙のほうが断然いいですよ。インパクトもあるし、それでいきましょうよ」
「出版記念パーティはオフ会でもあるんで、皆が直にコミュニケーションを楽しめるようにもしたいんですよね。で、出版社の社長さんも来るし、僕も作家志望じゃないですか。2次会とかで出版についてのノウハウとか、こっそり披露してもらっていいですかね? 作家志望のお客さん同士で夢とか語り合いたいし、テンション上がります。僕も裏話で巨大コミュの作り方みたいな話、興味ありそうな人にお話ししますんで」
「ぶっちゃけオフ会がきっかけになってカップルが成立することって結構あるんですよ。見てて嬉しいですねー。ナンパ目的の人は見苦しいから嫌だけど、恋ならOK! いっそ恋をしに来い! みたいに思いますよ。あ、そうだ! 巨大合コンって銘打っちゃっていいですかね? え、ダメ? ですよねー」
「印税やイベントの収益金、全額丸ごとボランティア団体に寄付しちゃうじゃないですか。僕はなんかですね、そういったこう、いい人だと思われたりするのがちょっとですね? 大好きなんですよ」
そんな中、気になる情報を得た。
皆さんは「ミス東京ガールズコレクション」というコンクールをご存知だろうか。
めっちゃ大きなコンクールで、そこで優勝したモデルさんは様々な方面で活躍している。
お台場のパジャマオフ会の参加希望者の中に、気になる名があった。
原瑞穂。
ミス東京ガールズコレクションでグランプリを取った人ではないか。
マジか。
確認したところ、同名の別人ではなく、グランプリを受賞したご本人だ。
しかもちゃんとパジャマを持参して来るという。
原瑞穂さんのパジャマ姿を見るなんて普通、よほど親しい間柄になるか、もしくは盗撮するかしない。
困った。
俺が着る予定のパジャマの色は白で、これでは鼻血が目立つ。
同時に真面目にも考えてみた。
余興のつもりで開催するミス・パジャマコンテストのことだ。
彼女がエントリーしたら間違いなく優勝候補であろう。
グランプリを受賞した者には17万人が参加しているコミュニティ内で、好きなことを宣伝する権利が授与される。
ここは1つ、管理人である俺からのキスも授与すべきではないか?
立場とは、こういったときに悪用するものである。
※石を投げないでください。
冗談はさておき、原瑞穂さんがミス・パジャマにエントリーするかどうかは何気に重要である。
他のエントリー希望者様にプレッシャーがかかるし、「誰が選ばれるのかしら」といったドキドキ感もなくなるだろう。
取り合えず俺は、くちびるがカサカサしないようにリップクリームを買わなくてはならない。
「ミス・パジャマのグランプリに選ばれたのは…! 原瑞穂さん! さあ、こちらへどうぞ。そのまま目を閉じて上を向いてください」
人前でそんなー!
無理無理無理無理!
そんなんめっちゃ恥ずかしい!
そういったことは2人きりでないとダメー!
※寝言は寝てから。
なんで俺が恥らっているのか解らないけども、とにかく原瑞穂さんに確認を取らなければ。
ミス・パジャマのグランプリに選ばれたら、人前でキスできますか?
「ああ、原さん? 彼女さすがにミス・パジャマは自重するそうですよ」
どちきしょう!
久々に声を出して泣いた。
原さんは日記に書くことの了承はしても、キスの了承はしない人みたいだ。
あ、席はまだまだありますんで、みんな是非気軽に遊びに来てくださいねー。
俺に名前と参加希望人数をメールするだけでも予約を承ります。
ミス・パジャマのグランプリに輝いた方には俺がキスするとかってのは冗談ですのでご安心くーださい。
時には出版社の社長さんと。
ここ最近はずっと、昼の仕事がないときや休日を利用して打ち合わせばっかり重ねている。
移動の合間には電話で印税の寄贈先に連絡をし、様々な手筈を指定する忙しさだ。
お金貰えないのに、なんかやる気出る。
寝言本の発売や出版記念パーティなど、ノーギャラ企画が目白押しだ。
さすがの俺も真面目な発言が多く、我ながら、らしくない。
「出版記念パーティなんですけど、会場が広いじゃないですか。それだから1人で来るお客様が逆に孤独感を感じそうって不安になると思うんですよ。いやいや、来ちゃえば楽しんでもらえるって確信しているんですけどね」
「最初に公開されたあの表紙はちょっと評判が悪いみたいですね。今から変更とかできたりしますかね? 以前言ってたやつ、アレあるじゃないですか。あっちの表紙のほうが断然いいですよ。インパクトもあるし、それでいきましょうよ」
「出版記念パーティはオフ会でもあるんで、皆が直にコミュニケーションを楽しめるようにもしたいんですよね。で、出版社の社長さんも来るし、僕も作家志望じゃないですか。2次会とかで出版についてのノウハウとか、こっそり披露してもらっていいですかね? 作家志望のお客さん同士で夢とか語り合いたいし、テンション上がります。僕も裏話で巨大コミュの作り方みたいな話、興味ありそうな人にお話ししますんで」
「ぶっちゃけオフ会がきっかけになってカップルが成立することって結構あるんですよ。見てて嬉しいですねー。ナンパ目的の人は見苦しいから嫌だけど、恋ならOK! いっそ恋をしに来い! みたいに思いますよ。あ、そうだ! 巨大合コンって銘打っちゃっていいですかね? え、ダメ? ですよねー」
「印税やイベントの収益金、全額丸ごとボランティア団体に寄付しちゃうじゃないですか。僕はなんかですね、そういったこう、いい人だと思われたりするのがちょっとですね? 大好きなんですよ」
そんな中、気になる情報を得た。
皆さんは「ミス東京ガールズコレクション」というコンクールをご存知だろうか。
めっちゃ大きなコンクールで、そこで優勝したモデルさんは様々な方面で活躍している。
お台場のパジャマオフ会の参加希望者の中に、気になる名があった。
原瑞穂。
ミス東京ガールズコレクションでグランプリを取った人ではないか。
マジか。
確認したところ、同名の別人ではなく、グランプリを受賞したご本人だ。
しかもちゃんとパジャマを持参して来るという。
原瑞穂さんのパジャマ姿を見るなんて普通、よほど親しい間柄になるか、もしくは盗撮するかしない。
困った。
俺が着る予定のパジャマの色は白で、これでは鼻血が目立つ。
同時に真面目にも考えてみた。
余興のつもりで開催するミス・パジャマコンテストのことだ。
彼女がエントリーしたら間違いなく優勝候補であろう。
グランプリを受賞した者には17万人が参加しているコミュニティ内で、好きなことを宣伝する権利が授与される。
ここは1つ、管理人である俺からのキスも授与すべきではないか?
立場とは、こういったときに悪用するものである。
※石を投げないでください。
冗談はさておき、原瑞穂さんがミス・パジャマにエントリーするかどうかは何気に重要である。
他のエントリー希望者様にプレッシャーがかかるし、「誰が選ばれるのかしら」といったドキドキ感もなくなるだろう。
取り合えず俺は、くちびるがカサカサしないようにリップクリームを買わなくてはならない。
「ミス・パジャマのグランプリに選ばれたのは…! 原瑞穂さん! さあ、こちらへどうぞ。そのまま目を閉じて上を向いてください」
人前でそんなー!
無理無理無理無理!
そんなんめっちゃ恥ずかしい!
そういったことは2人きりでないとダメー!
※寝言は寝てから。
なんで俺が恥らっているのか解らないけども、とにかく原瑞穂さんに確認を取らなければ。
ミス・パジャマのグランプリに選ばれたら、人前でキスできますか?
「ああ、原さん? 彼女さすがにミス・パジャマは自重するそうですよ」
どちきしょう!
久々に声を出して泣いた。
原さんは日記に書くことの了承はしても、キスの了承はしない人みたいだ。
あ、席はまだまだありますんで、みんな是非気軽に遊びに来てくださいねー。
俺に名前と参加希望人数をメールするだけでも予約を承ります。
ミス・パジャマのグランプリに輝いた方には俺がキスするとかってのは冗談ですのでご安心くーださい。
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