夢見町の史
Let’s どんまい!
August 28
「あたし、選挙に行きます!」
声高々に宣言をし、瞳を燃やしているのは仕事仲間のHちゃんだ。
なんだか山1番の大熊を撃ちに出ようとするマタギのような勇ましさである。
まだ20代前半の彼女はこれまで選挙に行ったことがなく、1度でもその空気を肌に感じたいのだそうだ。
好奇心が動機とはいえ、選挙に行く行為は立派としか思えない。
俺なんてもう33なのに恥ずかしながら、まだ投票をしに行ったことがないのだ。
俺は尊敬の眼差しでHちゃんをヒーロー扱いし始める。
「凄いじゃんHちゃん! もう誰に投票するか決めてあんの!?」
すると同僚は自信満々に鼻を鳴らす。
「決めてないっす」
さようでございましたか。
「ポスターとか見て誰に票を入れるか、現地で決めます!」
競馬でいうパドックみたいなものか。
せっかくの1票なのだから事前に候補者を調べ、良いと思う候補者に投票してほしいものである。
とは思いつつ、俺はそれをHちゃんに伝えることが結局はできなかった。
俺だって誰に投票したらいいのかちんぷんかんぷんなのである。
自分の国が良くなったらいいなあとは思うけれど、どの候補者がふさわしいのかさっぱり解らない。
日本が嫌な国になっちゃったら嫌だなあという薄っすらとした不安はあるけれど、候補者の1人1人を調べて吟味するまでの興味がぶっちゃけ俺にはないのである。
なんたる非国民。
あ~あ~。
ちゃんと投票に行かなきゃなあ。
でも誰に投票するのかを考えるためには色々とリサーチしなきゃいけないわけで、そこまでするほどの情熱は素直にないなあ。
そのような考えを持つ俺みたいな人へ。
朗報があるよん。
便利なもので、ネット上でちょっとした質問に応えるだけで、どの政党がどれだけ自分と同じ意見を持っているのかを簡単に判別してくれるサイトがあるのだ。
さっきネット仲間の日記を見て知った。
是非パソコンから下のURLを開いてみてほしい。
http://mainichi.jp/select/seiji/eravote/09votematch/etc/
投票所の雰囲気で決めるよりは有効な1票になるはずだ。
ちなみに自分の選挙区が解らないという人はコチラをどうぞ。
本当はもっとこう、選挙に興味がない人でも興味が湧いてしまうような小話でも考えてアップしようと思ったんだけれども、思いつかなかったからパス。
政治家でもない俺たちが国を動かす裏技、それが選挙。
投票しに行くと吉だ。