夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
September 16
September 16
安い定食屋さんでご飯をたくさん食べるよりも、おかわり自由のトンカツ屋さんで満腹になったほうが結果的には安上がりだ。
何故ならば、少年漫画の主人公ぐらい俺はたくさん食べるから。
しょうが焼き定食大盛りとチャーハンを頼むより、1180円のトンカツ定食を注文してご飯を3杯いただいたほうが断然にお得である。
今日も馴染みのトンカツ屋に、俺は足を向ける。
もういい歳とはいえ、まだまだ魚より肉のほうが好きだ。
なんか豚喰いたい。
おや?
改めてメニューを見ると、俺は今まで見逃していたことに気がつく。
1180円のトンカツ定食よりも安い品目があるじゃないか!
チキンカツ定食880円だと!?
なんてリバーシブル!
相変わらずリーズナブルが出てこないことはさて置き。
豚が好きだけど鳥も好きな俺ははやる気持ちを抑え、さっそくこのチキンカツ定食を注文することにした。
オーダーを取ってくれたのは見慣れない女の子だ。
おそらく新人のアルバイトなのだろう。
どこかおどおどしていて、頼りなさそうに見える。
俺が「チキンカツ定食お願いします」と注文すると、新人の女の子はか細い声で「はい、ヒレカツ定食ですね?」と返事をした。
ちょっと待て。
おかしくないか?
どうやったらチキンカツがヒレカツと聞こえるのだ。
ちょっと回想してみよう。
「チキンカツ定食お願いします」
「はい、ヒレカツですね?」
この子にとって会話ってなんなんじゃろか。
いや待て俺。
俺は耳が悪いし、この子の声は小さい。
聞き間違えたのは俺のほうかも知れないじゃないか。
そうであった場合、俺こそがチキンカツをヒレカツと捉えたことになり、「どうやったらチキンカツがヒレカツと聞こえるのだ」という心のツッコミは自分自身に当てはまることになってしまい、とても恥ずかしい。
しかもこの子、自信がなさすぎて「はい、ヒレカツですね?」の言葉を明らかに俺に向けていない。
ちょっぴり激しい独り言か、もしくは予行演習みたいに見える。
と、考えているそばからバイトの彼女は調理場の人に「ヒレカツ1つお願いしまーす」などと口走った。
ような気がする。
そのヒレカツはまあ、俺のじゃなくて、他のお客さんのオーダーなのかも知れないし、俺の聞き間違いである可能性もある。
黙って料理を待とうじゃないか。
なんだかんだでチキンカツが作られるに違いない。
結果オーライだ。
こうして、俺の前にはヒレカツが届いた。
いやいや、これをヒレカツと決めつけるのはまだ早い。
衣で包まれているので、豚肉なのか鶏肉なのか、見た目での判断は難しい。
俺が知っているチキンカツとは形が違って見えるけど、この店オリジナルのチキンカツである可能性を無視することはできない。
食べてみよう。
よし、間違いない。
これはヒレカツだ。
店にクレームをつけるべきだろうか。
いやしかし、俺の今までの常識が間違っていた場合だってある。
味覚だけでこれをヒレカツと思ってしまったが、限りなく豚に近い鳥を使っていた場合、この店のチキンカツはこんな味になるのかも知れない。
「これはヒレカツじゃないか」と文句を言っても、「はあ? 何言ってんですか。それチキンカツですよ?」と返されては心が折れる。
傷つくぐらいじゃ済まないだろう。
さて、どうしたものか。
ヒレカツは1280円。
大打撃だ。
たまに自分へのご褒美で注文するメニューだ。
いつも頼むトンカツ定食よりもさらに高い。
この店はそんな商売の仕方をするのか。
実にあざとい。
取り合えず、ご飯をおかわりしておこう。
ふと見上げると、レジでは店長らしき男性とさっきの新人の子が一緒になって「申し訳ございません」とお客さんに何度も頭を下げている。
きっとオーダーを取り間違えて、ヒレカツか何かを出したのだろう。
これで俺は完全に苦情を言うタイミングを失ってしまった。
俺までが「注文と違う」と文句を言ったら、あの子はさらに気まずくなり、店長からも必要以上に怒られてしまうに違いない。
チキンカツじゃないと文句を言えない俺がチキンだ。
そもそも俺はご飯をおかわりしてしまっている。
そこまでヒレカツを食べておきながら「オーダーが間違っている」では人として間違っている。
最初の一口で苦言を呈するべきだった。
後悔してももう遅い。
仕方ない。
ご飯をもう1杯貰っておこう。
ついでに味噌汁もおかわりだ。
ヒレカツめちゃめちゃ美味しい。
幸せだ。
これが880円のチキンカツとはとても信じられない。
ご馳走様でした。
レジで会計を済ませ、店を出る。
俺の財布の中からは、何故か1280円が消えていた。
世の中、不思議なことばっかりだ。
何故ならば、少年漫画の主人公ぐらい俺はたくさん食べるから。
しょうが焼き定食大盛りとチャーハンを頼むより、1180円のトンカツ定食を注文してご飯を3杯いただいたほうが断然にお得である。
今日も馴染みのトンカツ屋に、俺は足を向ける。
もういい歳とはいえ、まだまだ魚より肉のほうが好きだ。
なんか豚喰いたい。
おや?
改めてメニューを見ると、俺は今まで見逃していたことに気がつく。
1180円のトンカツ定食よりも安い品目があるじゃないか!
チキンカツ定食880円だと!?
なんてリバーシブル!
相変わらずリーズナブルが出てこないことはさて置き。
豚が好きだけど鳥も好きな俺ははやる気持ちを抑え、さっそくこのチキンカツ定食を注文することにした。
オーダーを取ってくれたのは見慣れない女の子だ。
おそらく新人のアルバイトなのだろう。
どこかおどおどしていて、頼りなさそうに見える。
俺が「チキンカツ定食お願いします」と注文すると、新人の女の子はか細い声で「はい、ヒレカツ定食ですね?」と返事をした。
ちょっと待て。
おかしくないか?
どうやったらチキンカツがヒレカツと聞こえるのだ。
ちょっと回想してみよう。
「チキンカツ定食お願いします」
「はい、ヒレカツですね?」
この子にとって会話ってなんなんじゃろか。
いや待て俺。
俺は耳が悪いし、この子の声は小さい。
聞き間違えたのは俺のほうかも知れないじゃないか。
そうであった場合、俺こそがチキンカツをヒレカツと捉えたことになり、「どうやったらチキンカツがヒレカツと聞こえるのだ」という心のツッコミは自分自身に当てはまることになってしまい、とても恥ずかしい。
しかもこの子、自信がなさすぎて「はい、ヒレカツですね?」の言葉を明らかに俺に向けていない。
ちょっぴり激しい独り言か、もしくは予行演習みたいに見える。
と、考えているそばからバイトの彼女は調理場の人に「ヒレカツ1つお願いしまーす」などと口走った。
ような気がする。
そのヒレカツはまあ、俺のじゃなくて、他のお客さんのオーダーなのかも知れないし、俺の聞き間違いである可能性もある。
黙って料理を待とうじゃないか。
なんだかんだでチキンカツが作られるに違いない。
結果オーライだ。
こうして、俺の前にはヒレカツが届いた。
いやいや、これをヒレカツと決めつけるのはまだ早い。
衣で包まれているので、豚肉なのか鶏肉なのか、見た目での判断は難しい。
俺が知っているチキンカツとは形が違って見えるけど、この店オリジナルのチキンカツである可能性を無視することはできない。
食べてみよう。
よし、間違いない。
これはヒレカツだ。
店にクレームをつけるべきだろうか。
いやしかし、俺の今までの常識が間違っていた場合だってある。
味覚だけでこれをヒレカツと思ってしまったが、限りなく豚に近い鳥を使っていた場合、この店のチキンカツはこんな味になるのかも知れない。
「これはヒレカツじゃないか」と文句を言っても、「はあ? 何言ってんですか。それチキンカツですよ?」と返されては心が折れる。
傷つくぐらいじゃ済まないだろう。
さて、どうしたものか。
ヒレカツは1280円。
大打撃だ。
たまに自分へのご褒美で注文するメニューだ。
いつも頼むトンカツ定食よりもさらに高い。
この店はそんな商売の仕方をするのか。
実にあざとい。
取り合えず、ご飯をおかわりしておこう。
ふと見上げると、レジでは店長らしき男性とさっきの新人の子が一緒になって「申し訳ございません」とお客さんに何度も頭を下げている。
きっとオーダーを取り間違えて、ヒレカツか何かを出したのだろう。
これで俺は完全に苦情を言うタイミングを失ってしまった。
俺までが「注文と違う」と文句を言ったら、あの子はさらに気まずくなり、店長からも必要以上に怒られてしまうに違いない。
チキンカツじゃないと文句を言えない俺がチキンだ。
そもそも俺はご飯をおかわりしてしまっている。
そこまでヒレカツを食べておきながら「オーダーが間違っている」では人として間違っている。
最初の一口で苦言を呈するべきだった。
後悔してももう遅い。
仕方ない。
ご飯をもう1杯貰っておこう。
ついでに味噌汁もおかわりだ。
ヒレカツめちゃめちゃ美味しい。
幸せだ。
これが880円のチキンカツとはとても信じられない。
ご馳走様でした。
レジで会計を済ませ、店を出る。
俺の財布の中からは、何故か1280円が消えていた。
世の中、不思議なことばっかりだ。
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お初です☆
昔ファミレスで、カルボナーラを頼んだ私の目の前にウエイターが笑顔で持ってきた『カルビ丼』。
えぇっ?!と思い怒り狂っていると、
相方に「いやいや、お前が頼んだんだよ?さっき―」
言い間違えてました…
どうやら無意識にカルビ丼頼んでいたみたいです。
しかも『カルビ丼!!』って物凄い元気よく…
どうした自分。
めささん心あたりはないっすか(笑)?
えぇっ?!と思い怒り狂っていると、
相方に「いやいや、お前が頼んだんだよ?さっき―」
言い間違えてました…
どうやら無意識にカルビ丼頼んでいたみたいです。
しかも『カルビ丼!!』って物凄い元気よく…
どうした自分。
めささん心あたりはないっすか(笑)?
むう。
私もそれなりに大食いなので、大盛ラーメンには必ずチャーハンをつける。半チャーハンではない。チャーハン単品だ。こだわりだ。嘘だ。餃子を食いたい時もある。
話が逸れた。
注文したチャーハンがいくら待っても出てこない事があった。指摘した。当然だ。こだわりだ。嘘だ。餃子を食いたい時もある。
話が逸れた。
「あ…えーと。キャンセルで。」
驚愕した。向こうから言われるとは。音速のツッコミを得意とする私がだ。変に感心して店を後にした。
後日、同僚にそれを話すと笑われた。
「感心するとこじゃねーし!」
確かに。言われて気付いた。最初から餃子すればよかったのだと。
「違うし!!」
ところで。
お久しぶりです(遅
話が逸れた。
注文したチャーハンがいくら待っても出てこない事があった。指摘した。当然だ。こだわりだ。嘘だ。餃子を食いたい時もある。
話が逸れた。
「あ…えーと。キャンセルで。」
驚愕した。向こうから言われるとは。音速のツッコミを得意とする私がだ。変に感心して店を後にした。
後日、同僚にそれを話すと笑われた。
「感心するとこじゃねーし!」
確かに。言われて気付いた。最初から餃子すればよかったのだと。
「違うし!!」
ところで。
お久しぶりです(遅