夢見町の史
Let’s どんまい!
2009
August 16
August 16
ある日の深夜、俺は悪友のジンとトメ、そしてR君と一緒に埼玉県のファミリーレストランでコーヒーを飲んでいました。
R君とはジンのいとこで、俺たちより1つ歳下の男の子です。
どうして横浜在中の俺たちが埼玉県にいるのかというと、釣りの帰りに車で迷子になったから。
「こいつらといると、いつもこうだよ!」
ジンが毒づきました。
「そんなの俺のセリフだよ! R君聞いてくれよ。昔俺、コイツらに散々な事されたんだぜ!」
俺はR君に、ジンとトメからされたイタズラの内容を語り始めました。
さっきまで釣りをしていたので、釣りに関する話題です。
俺らが高一の時にさあ、3人でD埠頭に釣りしに行ったんだよ。
立ち入り禁止だったから忍び込んで。
トメが「前回は仕掛けを間違えた。でも今回は完璧だ。100パー(100%の意)、100パー(100%の意)!」とか言っててさ。
トメが一生懸命釣りしてたんだけど、クラゲしか寄ってこないんだあ。
で、トメがイライラしながら場所とか変えても、何故かクラゲだけが着いて来ンの。
俺とジン、飽きちゃってさあ、団子状の魚のエサあるじゃん?
アレをこねて、人間が食う団子のサイズにして遊んでたんだあ。
「空手部の連中を騙して、喰わせてみようぜ」とか言って。
で、結局1匹も魚が釣れなくってさ、自転車で帰ったんだあ。
帰りに俺、「腹減ったからラーメン食べたい」ってわがまま言ったんだよ。
そしたらこいつら「俺は腹減ってねえ」とか「金が勿体ない」とかわがまま言うんだ。
俺、ホント腹減ってたからさー、メチャメチャしつこくラーメン屋に誘ったんだあ。
したら、こいつら凄えスピードでチャリンコ漕いで、遠くに行っちゃうのね?
なんとか追いつくとジンが、「ラーメン喰いたいの? しょうがねえなあ、付き合ってやるよ」とか言い出してさ。
急に態度が変わったから怪しかったんだけど、そん時は「ラーメン食べれる!」って喜んでたんだよ。
で、3人でラーメン屋に入ったんだ。
そのラーメン屋ってのがさ、水がセルフサービスなんだよ。
ラーメンが届くとこいつらに、「お前がラーメン喰おうって誘ったんだから、水ぐらいお前が持ってこいよ」って言われて、仕方ないから3人分の水持って、テーブルに戻ったのね?
したらこの2人、俺のラーメンを凄い勢いで、めっちゃかき混ぜててさあ。
「ったくガキだなあ、こいつら。ラーメンぐちゃぐちゃにかき回されたって、気にもならねえよ」って思いつつ自分のラーメン見たのね?
そしたらさあ、さっき作った「魚のエサ団子」が俺のラーメンに入ってたわけよ。
いっつもそんなことされてたんだぜ、俺。
長い体験談を聞いたR君が、目を見開きました。
「めさ君それ、食べたの!?」
「喰ったよ、嫌だったけど。せっかく作ったラーメンを取り替えてもらうのはラーメン屋さんに対して失礼だったし、入ってた魚のエサは取り除いたし」
トメが当時を思い返し、にやにやとムカつく笑みを浮かべます。
「でもよう、俺たち3人、同じトンコツラーメン頼んだのに、めさのだけが味噌ラーメンみたいに変色してたよな~」
「うるせえ!」
考えられないイタズラを俺はされたわけですが、こんなふうに談笑できるのは正直楽しいものです。
今となっては良き思い出。
俺はコーヒーを飲みながら、懐かしさに浸っていました。
気のせいか、飲んでいるのはコーヒーなのに、あの時のラーメンの味がしました。
思い出すなあ、リアルに。
そうそう、あの時のラーメンも確か、こんな味だった。
ってゆうか、今日も釣りの帰り。
こいつらはあの時と同様、魚のエサを持っている。
あの時と同様、あの団子状のやつだ。
そして、何故に笑いをこらえているのだ、ジンよ!
「ましゃか!」
舌がもつれましたが、間違いありません。
「俺のコーヒーに、またしても魚のエサがァー!!」
気がついて良かった。
全部飲み干した後だがな!
ゲラゲラと両手を叩き、すこぶる笑いやがるジンとトメ。
絶対殺します、このバカどもを!
こうご期待!
きー!
R君とはジンのいとこで、俺たちより1つ歳下の男の子です。
どうして横浜在中の俺たちが埼玉県にいるのかというと、釣りの帰りに車で迷子になったから。
「こいつらといると、いつもこうだよ!」
ジンが毒づきました。
「そんなの俺のセリフだよ! R君聞いてくれよ。昔俺、コイツらに散々な事されたんだぜ!」
俺はR君に、ジンとトメからされたイタズラの内容を語り始めました。
さっきまで釣りをしていたので、釣りに関する話題です。
俺らが高一の時にさあ、3人でD埠頭に釣りしに行ったんだよ。
立ち入り禁止だったから忍び込んで。
トメが「前回は仕掛けを間違えた。でも今回は完璧だ。100パー(100%の意)、100パー(100%の意)!」とか言っててさ。
トメが一生懸命釣りしてたんだけど、クラゲしか寄ってこないんだあ。
で、トメがイライラしながら場所とか変えても、何故かクラゲだけが着いて来ンの。
俺とジン、飽きちゃってさあ、団子状の魚のエサあるじゃん?
アレをこねて、人間が食う団子のサイズにして遊んでたんだあ。
「空手部の連中を騙して、喰わせてみようぜ」とか言って。
で、結局1匹も魚が釣れなくってさ、自転車で帰ったんだあ。
帰りに俺、「腹減ったからラーメン食べたい」ってわがまま言ったんだよ。
そしたらこいつら「俺は腹減ってねえ」とか「金が勿体ない」とかわがまま言うんだ。
俺、ホント腹減ってたからさー、メチャメチャしつこくラーメン屋に誘ったんだあ。
したら、こいつら凄えスピードでチャリンコ漕いで、遠くに行っちゃうのね?
なんとか追いつくとジンが、「ラーメン喰いたいの? しょうがねえなあ、付き合ってやるよ」とか言い出してさ。
急に態度が変わったから怪しかったんだけど、そん時は「ラーメン食べれる!」って喜んでたんだよ。
で、3人でラーメン屋に入ったんだ。
そのラーメン屋ってのがさ、水がセルフサービスなんだよ。
ラーメンが届くとこいつらに、「お前がラーメン喰おうって誘ったんだから、水ぐらいお前が持ってこいよ」って言われて、仕方ないから3人分の水持って、テーブルに戻ったのね?
したらこの2人、俺のラーメンを凄い勢いで、めっちゃかき混ぜててさあ。
「ったくガキだなあ、こいつら。ラーメンぐちゃぐちゃにかき回されたって、気にもならねえよ」って思いつつ自分のラーメン見たのね?
そしたらさあ、さっき作った「魚のエサ団子」が俺のラーメンに入ってたわけよ。
いっつもそんなことされてたんだぜ、俺。
長い体験談を聞いたR君が、目を見開きました。
「めさ君それ、食べたの!?」
「喰ったよ、嫌だったけど。せっかく作ったラーメンを取り替えてもらうのはラーメン屋さんに対して失礼だったし、入ってた魚のエサは取り除いたし」
トメが当時を思い返し、にやにやとムカつく笑みを浮かべます。
「でもよう、俺たち3人、同じトンコツラーメン頼んだのに、めさのだけが味噌ラーメンみたいに変色してたよな~」
「うるせえ!」
考えられないイタズラを俺はされたわけですが、こんなふうに談笑できるのは正直楽しいものです。
今となっては良き思い出。
俺はコーヒーを飲みながら、懐かしさに浸っていました。
気のせいか、飲んでいるのはコーヒーなのに、あの時のラーメンの味がしました。
思い出すなあ、リアルに。
そうそう、あの時のラーメンも確か、こんな味だった。
ってゆうか、今日も釣りの帰り。
こいつらはあの時と同様、魚のエサを持っている。
あの時と同様、あの団子状のやつだ。
そして、何故に笑いをこらえているのだ、ジンよ!
「ましゃか!」
舌がもつれましたが、間違いありません。
「俺のコーヒーに、またしても魚のエサがァー!!」
気がついて良かった。
全部飲み干した後だがな!
ゲラゲラと両手を叩き、すこぶる笑いやがるジンとトメ。
絶対殺します、このバカどもを!
こうご期待!
きー!
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