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夢見町の史

Let’s どんまい!

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2024
April 20
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2009
July 13
 悪魔王子の兄貴や俺の想像図を絶妙な味付けで描いてくれる鬼才、めごさん。
 前回の日記を読んだらしい彼女からメールが届きました。

「めささんのサインを考えました!」

 マジで!?
 見たい!
 送ってください!

 で、届いたのがこれです。

200907121715000.jpg








 俺じゃねえ。
 俺と宇宙は関係ねえ。

「壮大な感じになりました!」

 いやいや、めごさん。
 NASAじゃなくてMESAです俺は。

拍手[4回]

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2009
July 12
 身が縮む想いとはまさにこのことだ。

 ここ最近、サインを書く機会に恵まれている。
 俺が編集をした寝言本が先日発売されたので、それを購入した友人知人から記念にサインを求めていただけるのである。

 なんだけど、俺は字がめちゃくちゃ下手クソだ。
 サインをするときは緊張もしているから、飲んでいてもいなくても手が震えそうになる。

 そもそもサインをするという行為だけで「俺なんかがサインなんておこがましくってごめんなさい」と涙ながらに謝罪し、その場を走り去りたい衝動に駆られてしまう。

 まず「何々さんへ」の時点で字が汚い。
 サインそのものも慣れてないのでバランスが悪く、簡潔にいえば醜い。
 パソコンで書いては駄目なのだろうか。
 いっそのことプリントアウトで済ませてしまいたい。

 直筆に関するセンスがまるで無いだけに、また自分がサインを書くという行為がまるで有名人ぶっているようにさえ思えてしまい、俺は毎回凄まじく申し訳ない気分になるのである。

 なんで俺は「めさ」などというシンプルな名で活動してしまったのか。
 ひらがな2文字。
 普通に崩しにくい文字だ。 
 ネットで検索しても俺ではなく「しめさば」とか出てくるし。

 そんな「めさ」のサインを考えてくれたのは男友達のチーフだ。

「こんな感じでいいんじゃない?」

 ノートに刻まれた走り書きには非常にセンスの良い、サインっぽい文字が。
「め」の部分はそのままひらがなで、「さ」が小文字アルファベットの筆記体でいい感じに記されている。

「おおー! それいい! パクっていい?」

 俺のサインが完成した瞬間である。

 ところが自分で書くと、どうやってもチーフのように恰好良く決まらない。
 どう見ても「ハエの軌道をなぞりました」って感じだ。
 ダイイングメッセージみたいなことになっている。

 うちに遊びに来た彼女でさえ俺が書いたサインではなく、チーフが書いたほうの俺のサインを写メに収めて帰っていった。

 おかげで先日の出版記念パーティでサインを求められたときも、俺は平静を装ってはいたものの、内心では大声で訴え続けていた。

「誠に申し訳ございません!」

 聞けば本へのサインというのは、例えそれが作者直筆のものであったとしても汚れと同様に扱われてしまい、古本屋では引き取ってくれなくなるらしい。
 だから俺は寝言本にサインする直前にこう告げる。

「サインしたら古本屋で売れなくなりますよ?」

 そもそも書くのは俺なんだから、それはサインというより本当に汚れである。
 いつでも消せるように鉛筆を使用してあげるべきだった。

 俺のサインを目にすると、人によっては「なんか変!」と笑いながら指摘してくれるのだが、気を遣っているのか微妙な笑顔のまま黙ってしまう方もいらっしゃる。
 家が恋しくなる瞬間だ。

「いや、ほら、アレですよアレ」

 フォローしようと俺は必死になる。

「俺の初期のサインは貴重ですよ?」

 感じが悪くなっただけだった。

 昨日も職場のスナックで、飲みに来ていた友人が寝言本を買ってくれた。
 やはり「記念ですから」とサインを求められる。
 同じく飲みに来ていたチーフに、俺は本能的にマジックと本を渡していた。

「チーフ! 俺のサイン書いて!」

 冗談だと思った人がほとんどのようだったが、俺の目はマジだった。

 それでも書かないわけにはいかず、俺はなるべく丁寧に「H君へ。めさ」の文字と今日の日付けを書く。
 H君はそれを見て、

「チーフさん、めささんのサイン書いてもらっていいですか?」

 お気に召されていなかった。

 だいたいなんだ、俺のサインを他の人に書いてもらうって。
 熱いものが俺の頬を伝わるぞ?

 チーフは「いやいや、俺がめさのサインを書くわけにはいかないよ」などと断らないと、別の空白ページに俺のサインをさらりと書く。
 なんか日付けとか斜めに書いたりして、様になっている。
 どうして上手いのだ。
 肝心の「めさ」の部分なんてバランスとセンスが良くて、ある種のオーラすら感じさせる。
 俺のと違って、一目でそれがサインであると解った。

 俺が書いたやつはなんだ?
 チーフのと比べると、こんなのインクまみれのミミズが這った跡ではないか。

 試しに他のお客さんに俺のサインとチーフの偽サインを見比べてもらうことにした。
 あえて説明をせず、いきなり見せてみたのだ。

 チーフの偽サインを見たお客さんの反応は「おおー! いい感じじゃん」と好評だった。

 続けて俺が書いた本物のサインを見せてみる。

 お客さんは絶句し、普通に言葉を失っておいでだった。
 その顔にはこう書いてある。

「実に見苦しい」

 心に響くノーコメントであった。

「めさ、あのさ」

 ボスのKちゃんは親切心で、自分なりに考えた俺のサインをメモ帳に書いてくれていた。

「めさのサイン、こういう感じでさ、『め』の部分も崩して書くのってどう?」

 見ると、それは普通にアリだった。
 簡単には解読できない感が増して、Kちゃんが書いてくれたそれはサインとしての完成度を高めている。

「これもいいね! いや普通にいい! こういう手もあったかー」

 ひとしきりの感心をして、俺はKちゃんにしか聞こえないように声を潜める。

「Kちゃん、このメモ、持って帰っていい?」

 練習しておこうと心に決めた。
 でも上手くなる日は来るのだろうか。

拍手[5回]

2009
June 19
「めささんが勝手に日記に書くから!」

 ここ最近、フロアレディのHちゃんがすぐ怒る。

 職場のスナックを日記で話題にすると、だいたいはHちゃんがネタにされているからだ。
 宇宙空間で窓を開けるなどと、彼女はすぐ面白いことを口走るのだから仕方ない。

 お客さんの中にも俺の日記を読んでくれている人がいて、今日もそのことでHちゃんをからかっている。

「Hちゃん、色々と大活躍じゃん」

 これにて俺は、Hちゃんからまた怒られる。

「めさ、この野郎! めさのせいで! お前のせいで!」

 Hちゃんのボディブローは的確で、いい角度で入る。

「ぐあ!」

 俺の内臓と肋骨が心配なことになった。

 そうやって俺がいじめられると、お客さんたちはさらに大喜びだ。

「Hちゃん、めさの日記に書いてあったよ。宇宙の話、好きなんだって?」
「はあ!?」

 とうとうHちゃんの怒りメーターが振り切れる。
 大いなる神の怒りだ。
 凄まじい勢いでHちゃんがまくし立てる。

「宇宙!? はあー!? なに言ってんの!? あたし宇宙のことなんて何も知らねーし! 宇宙なんて信じてねーし!」
「がはははは!」

 ツボに入ったのは俺だ。

 宇宙を信じないって、なんだよ!
 逆に難しいよ!
 宇宙ぐらい信じてやれよ!
 あいつ結構いい奴だよ!
 がはははは!
 宇宙、信じられてねー!
 あーははははは!
 どういうことだか解らねえ!

「うるせえ!」

 再びHちゃんの拳が俺の脇腹を打つ。
 素晴らしい角度だ。

 誰だ、この子に殺人パンチ教えたの。

拍手[1回]

2009
June 18
 時にはイベントハウスの店長さんと。
 時には出版社の社長さんと。

 ここ最近はずっと、昼の仕事がないときや休日を利用して打ち合わせばっかり重ねている。
 移動の合間には電話で印税の寄贈先に連絡をし、様々な手筈を指定する忙しさだ。

 お金貰えないのに、なんかやる気出る。
 寝言本の発売出版記念パーティなど、ノーギャラ企画が目白押しだ。

 さすがの俺も真面目な発言が多く、我ながら、らしくない。

「出版記念パーティなんですけど、会場が広いじゃないですか。それだから1人で来るお客様が逆に孤独感を感じそうって不安になると思うんですよ。いやいや、来ちゃえば楽しんでもらえるって確信しているんですけどね」

「最初に公開されたあの表紙はちょっと評判が悪いみたいですね。今から変更とかできたりしますかね? 以前言ってたやつ、アレあるじゃないですか。あっちの表紙のほうが断然いいですよ。インパクトもあるし、それでいきましょうよ」

「出版記念パーティはオフ会でもあるんで、皆が直にコミュニケーションを楽しめるようにもしたいんですよね。で、出版社の社長さんも来るし、僕も作家志望じゃないですか。2次会とかで出版についてのノウハウとか、こっそり披露してもらっていいですかね? 作家志望のお客さん同士で夢とか語り合いたいし、テンション上がります。僕も裏話で巨大コミュの作り方みたいな話、興味ありそうな人にお話ししますんで」

「ぶっちゃけオフ会がきっかけになってカップルが成立することって結構あるんですよ。見てて嬉しいですねー。ナンパ目的の人は見苦しいから嫌だけど、恋ならOK! いっそ恋をしに来い! みたいに思いますよ。あ、そうだ! 巨大合コンって銘打っちゃっていいですかね? え、ダメ? ですよねー」

「印税やイベントの収益金、全額丸ごとボランティア団体に寄付しちゃうじゃないですか。僕はなんかですね、そういったこう、いい人だと思われたりするのがちょっとですね? 大好きなんですよ」

 そんな中、気になる情報を得た。

 皆さんは「ミス東京ガールズコレクション」というコンクールをご存知だろうか。
 めっちゃ大きなコンクールで、そこで優勝したモデルさんは様々な方面で活躍している。

 お台場のパジャマオフ会の参加希望者の中に、気になる名があった。

 原瑞穂。

 ミス東京ガールズコレクションでグランプリを取った人ではないか。
 マジか。
 確認したところ、同名の別人ではなく、グランプリを受賞したご本人だ。

 しかもちゃんとパジャマを持参して来るという。

 原瑞穂さんのパジャマ姿を見るなんて普通、よほど親しい間柄になるか、もしくは盗撮するかしない。

 困った。
 俺が着る予定のパジャマの色は白で、これでは鼻血が目立つ。

 同時に真面目にも考えてみた。
 余興のつもりで開催するミス・パジャマコンテストのことだ。

 彼女がエントリーしたら間違いなく優勝候補であろう。
 グランプリを受賞した者には17万人が参加しているコミュニティ内で、好きなことを宣伝する権利が授与される。
 ここは1つ、管理人である俺からのキスも授与すべきではないか?
 立場とは、こういったときに悪用するものである。

※石を投げないでください。

 冗談はさておき、原瑞穂さんがミス・パジャマにエントリーするかどうかは何気に重要である。
 他のエントリー希望者様にプレッシャーがかかるし、「誰が選ばれるのかしら」といったドキドキ感もなくなるだろう。
 取り合えず俺は、くちびるがカサカサしないようにリップクリームを買わなくてはならない。

「ミス・パジャマのグランプリに選ばれたのは…! 原瑞穂さん! さあ、こちらへどうぞ。そのまま目を閉じて上を向いてください」

 人前でそんなー!
 無理無理無理無理!
 そんなんめっちゃ恥ずかしい!
 そういったことは2人きりでないとダメー!

※寝言は寝てから。

 なんで俺が恥らっているのか解らないけども、とにかく原瑞穂さんに確認を取らなければ。
 ミス・パジャマのグランプリに選ばれたら、人前でキスできますか?

「ああ、原さん? 彼女さすがにミス・パジャマは自重するそうですよ」

 どちきしょう!

 久々に声を出して泣いた。
 原さんは日記に書くことの了承はしても、キスの了承はしない人みたいだ。

 あ、席はまだまだありますんで、みんな是非気軽に遊びに来てくださいねー。
 俺に名前と参加希望人数をメールするだけでも予約を承ります。
 ミス・パジャマのグランプリに輝いた方には俺がキスするとかってのは冗談ですのでご安心くーださい。

拍手[0回]

2009
June 05

 簡単そうに思われる楽器のみで複雑な演奏をしたらめちゃめちゃカッコイイのではないか。
 そのような発想から俺はトライアングルを買った。
 楽長である友人チーフは近日中にオカリナを購入する予定だ。

 他にもマラカス、カスタネット、ピアニカ、ソプラノリコーダーなどなど、メンバーは着実に集まってきている。

 非常に良いガタイのSさんはカスタネット担当で、彼は熱くこう語る。

「仮に俺たちが有名になったとするじゃないですか。そんなときに世界的に有名なギタリストとかがメンバーに入りたいなんて言って、それをチーフさんが認めたら、俺、辞めます!」

 カッコイイ楽器に用はない。
 Sさんは拳を握っていた。
 どこのギタリストも加入を希望していないのに。

 そんな真剣な俺たちにとって、最も重要なパートが犬笛である。
 吹けば特殊な周波数の音を発し、その絶妙な音階は犬に聞こえても決して人間には聞こえない。
 どんなに頑張って吹いても、犬笛の音色は人の耳に入らないのだ。

 犬笛の担当者はキーマンであるから、楽長とは別にリーダー的存在でなくては勤まらない。
 演奏中のテンションの高さはもちろんのこと、メンバーたちを引っ張っていけるような人物でなくてはならないのだ。

 例えば練習中。
 皆の息が合い、なかなか良い演奏をしていても、犬笛の人は「やめ!」と中断させなくてはならない。

「お前ら、全然音出てねーよ!」

 何1つ奏でてない男が真面目な顔して皆を叱る。

「音楽っていうのはさ、音を楽しむためのものだろ!? 少しは音を感じて楽しめよ!」

 言ってることは正しいのだが、犬笛の音を感じ取れるのは犬だけだ。

 そのような真面目なんだかふざけているんだか解らないような人物に心当たりがなく、楽団結成は先送りにされていた。

 しかし先日、思わず「この人がいたか!」と叫ばざるを得ない友人がすぐそばにいたことに気がつくことになる。

 顔が怖いと俺に散々書かれ、そのおかげで会ったこともない人からもすっかり「怖い顔」とイメージされてしまっている男友達、まっこいさんだ。
 彼はもの凄い形相で、チーフと俺とで飲んでいる。

「犬笛?」

 グラスを持つまっこいさんの手がピタリと止まった。

「それを、俺が?」

 うん、そう。
 まっこいさんなら最適。
 演奏中はめちゃめちゃノリノリで動き回ってね。

「聞こえないじゃん」

 聞こえたら意味ないじゃん。

「聞こえちゃ意味ないって、どんな楽団なんだ」

 とにかく犬笛がいなきゃ始まらないんだよ。
 いつかメンバーの誰かがストレス溜めちゃって「もうこんな恥ずかしい楽器できない!」なんて辞めようとするとするじゃん?
 そしたら俺はこう怒鳴るよ。
 恥ずかしいだと!?
 バカヤロウ!
 本当に恥ずかしいのは、まっこいさんだぞ!

「なんだその役割! だいたい犬笛ってどこで売ってんの?」

 ペットショップ。

「ああそう」

 みんなヤマハとかで買ってんのに、まっこいさんだけペットショップ。
 そうそう。
 友達が言ってたんだけど、犬笛ってスゲー高いらしいよ?

「え、そうなの? いくら?」

 700円。

「だったら買うわ」

 犬笛、決定しちゃいました。

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プロフィール
HN:
めさ
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1976/01/11
職業:
悪魔
趣味:
アウトドア、料理、格闘技、文章作成、旅行。
自己紹介:
 画像は、自室の天井に設置されたコタツだ。
 友人よ。
 なんで人の留守中に忍び込んで、コタツの熱くなる部分だけを天井に設置して帰るの?

 俺様は悪魔だ。
 ニコニコ動画などに色んな動画を上げてるぜ。

 基本的に、日記のコメントやメールのお返事はできぬ。
 ざまを見よ!
 本当にごめんなさい。
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