忍者ブログ

夢見町の史

Let’s どんまい!

  • « 2024.05.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »
2024
May 10
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008
August 29
 日常生活には思いの他、多くの英語や和製英語が浸透している。
 テレビやパソコン。
 ライター、ナイフにフォーク。
 挙げたらキリがないほどだ。

 そういったいわゆる「カタカナ語」を一切使用禁止にしたら、会話は果たしてどうなってしまうのか。

「今から一定時間、英語とか、カタカナで表記するような単語を使ったら駄目ね!」

 酒の席にて、そのようなゲームを、いや、間違えた。
 遊戯を行うことになった。

 ルールはシンプル、じゃなかった。
 取り決めは単純だ。

「英語を口にしたら、お酒を一気飲み!」

 酒場らしい罰である。

 かくして、職場のスナック「スマイル」改め、酒場「笑顔」ではスタートではなく、「始め!」の合図が発令される。

「こないだ、あの映画を見たんだ。地上波を受信して映像を映し出す機械で」

 テレビと言ったら負けなので、皆それぞれ気を張って喋る。

「どんな映画?」
「欧米の少年が宮城さんに出会って空手を習う映画!」
「ああ、最上少年ね!」

 ベストキットと、言いたくても言えない。

 ただ、最初はぎこちなかった会話だったが、いつの間にかみんな慣れてきたらしく、いつしか口調も軽やかに。

「五輪、見た?」
「見た見た!」
「あの選手、惜しかったよね。もうちょっとで金のこういう、丸くてデカいやつ取れそうだったのに」

 たまに禁句を口にしてしまい、罰としての酒を飲む者もちらほらといたが、談笑としては盛り上がってきている。

 そんな最中、酒場「笑顔」の店主、K美ちゃんがカウンターに両手を着く。
 自信満々に、いきなり叫んだ。

「エビフライ!」

 そんなに飲みたかったのだろうか。
 発音も「エビフリャーッ!」といった気合いの入り具合だ。
 すぐ隣で見ていたが、叫ぶ必要などまるでなかった。

 ここまで見事な負けっぷりを、俺は今まで見たことがない。
 ただの「エビフライ」が、俺には別の言葉に聞こえたほどだ。

「我が人生に一片の悔い無し!」

 しかしK美ちゃんは頭を抱え、「もー!」などと悶えている。
 何がどう違うのか解らないが、彼女は「違うの! 名古屋の話だったから!」などとわけの解らない言い訳をしていた。

 それでも負けは負けなので、K美ちゃんは潔く、勝利を収めた英雄のように酒を飲み下す。
 負け方といい飲みっぷりといい、実に男らかった。
 試合に負けて勝負に勝つとは、まさにこのことである。

「ご馳走様でした!」

 K美ちゃんは、涙目になっていた。

 いえいえ、こちらこそ、日記のネタをご馳走様でした。

拍手[1回]

PR
2008
August 25
「フッ! また今夜も靴が履けないぜ」

 胸を張って、俺はソファにふんぞり返る。

「酔って靴が履けなくなるぐらいの男は、俺ぐれえしか居ないんじゃねえかな。みんな見ろよ。完璧に履けねえ」

 情けなさ絶好調だ。
 だいたい、酔うとなんですぐに靴を脱ぐのか。

「俺ぐらいになると、もちろん履けないのは靴だけじゃないぜ? お見せできないのが残念だけど、他のも色々と履けなくなる」

 お前もう黙れ。

 5週連続で行っているオフ会。
 劇団「りんく」のメンバーたちも、参加者様たちも、楽しい人ばっかりだ。

 いつか異性に言われてみたいセリフは何?
 そんな話題が発展し、ベッタベタな展開は最高に萌えるといった方向に、会話は白熱する。

「やっぱ主人公とヒロインが幼馴染みっていう設定も王道でしょ」
「最高ーッ!」
「家が隣同士で、窓を開けると相手の部屋がすぐそこにあるの!」
「きゃー!」
「で、主人公は双子で、しかも野球部!」
「それは著作権の問題になりそうだからナシ!」

 というわけで俺は参加者様たちと一緒に、即興でベタなラブコメを作ってしまった。



「ユウスケー!」

 あたしは窓を開けると同時に、幼馴染みの名を叫ぶ。
 あたしの部屋の窓と、ユウスケの部屋の窓は向かい合っているから、普段何かと重宝している。

「な、なんだよ! お前かよ!」

 パジャマ姿のユウスケは、いつもと同じような慌て方だ。

「ノックぐらいしろよな!」
「なーに言ってんの」

 あたしはお姉さんぶって、腕を組んで見せた。

「だったら窓に鍵ぐらいかけておきなさいよ」
「だからっていきなり窓開けるか? 普通」

 ユウスケはテレビゲームに夢中だったらしく、落としたコントローラーを持ち直している。

「やられちまったじゃねえか」

 どうやら格闘ゲームらしい。

「だいたい、何の用だよ今日は。こないだの宿題だったら、もうノート返したろ?」
「ちょっと、相談したいことがあってね」

 ユウスケは再びキャラクターを選び、画面には「ラウンド1」と表示される。

「相談?」
「そう。あのさ、あんたのクラスに二階堂君って、いるでしょ?」
「ああ、あの学級委員の?」
「そう。スポーツ万能で成績優秀で、家がお金持ちの、あの二階堂君」
「それがどうした?」
「あたし、二階堂君に、告白されちゃった」

 テレビから、派手な爆発音がした。
 どうやらユウスケは、また敵キャラにノックアウトされてしまったらしい。

「そ、そんなの、なんで俺に言うんだよ」
「ねえ、どうしたらいいと思う?」
「し、知らねえよ」
「ちょっと何? その態度。もうちょっと親身になってくれたっていいでしょ?」
「そんなの、お前の問題だろ? なんで俺がわざわざアドバイスしなきゃいけねーんだよ」
「あっそ。あたしが二階堂君と付き合っても、いいんだ?」
「し、知らねえって言ってんだろ? か、勝手にすりゃいいじゃねえか」
「来週の土曜にね? あたし、二階堂君に返事しなきゃいけないの。彼、『交際してくれるのなら来てほしい』って」
「どこにだよ?」
「ピロティ。ずっと待っててくれるんだってさ。あたし、行っちゃおうかなあ」
「か、勝手にすりゃいいじゃねえかよ」
「ふうん? 止めないんだ?」
「なんで俺が! だいたい土曜は俺、バスケの試合だぜ?」
「あっそ。じゃ、あたし、二階堂君にOKしちゃうんだからね! あんたと違って二階堂君、カッコイイし優しいもん」
「うるせえな! なんでそんな話、俺にするんだよ! お前の好きにしたらいいだろ!?」
「何よ! もう知らない! あんたなんて、大ッ嫌い!」

 ピシャリと窓を閉め、乱暴にカーテンを引く。
 怒っていいのか悲しんでいいのか判らなくて、あたしは握ったカーテンを離すことができなかった。

「あの鈍感、ホント大ッ嫌い」



 最高じゃね?

「最高にベタベタです! めささん!」

 しかも前日あたり、実は二階堂君、主人公に対して宣戦布告をしちゃってんの。
 男前の二階堂君は、実は何気にズルをしない奴でさ。

「あ~。いるいる、そういうキャラ」

 じゃあここで、ちょっぴり男目線ね?



「ったく、ゲームするような気分じゃなくなっちまったぜ」

 俺は電源を落として、ベットに横になる。

「二階堂の奴、マジで告白したのか」
 
 自然と、昨日のことを思い返す。

「ユウスケ君」

 二階堂に呼び出され、俺は屋上に来ていた。

「突然、呼び出してすまない」
「なんだよ、急に」
「ユウスケ君。単刀直入に訊こう。君はユウコさんのことをどう思っているんだい?」
「な! なんだよ、急に!」
「真面目な話なんだ。真剣に答えてくれ」
「あんな奴、ただの腐れ縁だよ! ただの幼馴染みなのに噂されて、いい迷惑だぜ」
「そうか、ならよかった」
「ん? どういうことだ?」
「僕がユウコさんに告白しても、問題ないということだね?」
「はあ!? お前、あんな奴のことが好きだったのか!?」
「ああ、好きだ。僕は彼女に交際を申し込もうと思っている」
「へ? あ、ああ、そう? も、物好きな奴だなあ、お前も」
「もう1度訊く。君は本当に、ユウコさんのことを何とも思っていないんだな?」
「し、しつけえ野郎だな! あんなのただの友達だって言ってんだろ!?」
「そうか。それを聞いて安心したよ」



 で、ついに土曜日になっちゃうわけ。

「ユウコはどうするんです?」

 もちろん、ピロティに行くよ。

「え!? だって、ピロティに行くってことは、二階堂君とOKってことじゃないですか!」

 それが、そうじゃないんだなあ。



「二階堂君」
「やあ、ユウコさん。来てくれると信じていたよ。僕と付き合ってくれるんだね」
「それが、ごめんなさい!」
「え?」
「今日は、二階堂君にお礼を言いに来たんです」
「お礼?」
「あたしなんかを好きになってくれて、本当にありがとうございました!」
「ちょ、待ってくれ、ユウコさん。まさか、他に好きな人でもいるのかい?」
「うん。そうなんだ。ぶっきらぼうで、乱暴者で、デリカシーなんて欠片もないような奴」
「そうか。やっぱり君は、ユウスケ君のことを」
「本当にごめんなさい! あんなどうしようもない奴なんだけど、好きなんです! なんであたし、あんな奴のこと、好きになっちゃったんだろう。今日のことも言ったんだけど、あいつ今日はバスケの試合とかで、あたしを止めるつもりないみたい」
「そうでも、ないみたいだよ?」
「え?」

 二階堂君が指差す先に、あたしは視線を走らせる。
 そこには、ユニフォーム姿の人影が。
 こちらを目指して、走ってきている。

「ユウスケ! なんで!?」



 ちなみにユウスケ君は、バスケの試合に出てたんだけど、ユウコのことが心配でたまらない感じになっててさ。
 試合に全然集中できないんだよ。
 で、ハーフタイムに先輩に怒られるんだ。



「おい、ユウスケ! なんださっきのプレーは!」
「す、すみません、先輩!」
「ったく、どうせ例の件でユウコちゃんのことが心配なんだろう?」
「い、いえ、そんなことないです!」
「バカが。バレバレなんだよ。本当は駆けつけたいんだろうが! 正直に言ってみろ!」
「す、すみません! 後半は試合に集中します!」
「バカヤロウ! そんな半端な選手、うちには要らねえんだよ!」
「本当にすみません! これからは気をつけます!」
「駄目だ。お前みたいな軟弱野郎を、これ以上試合に出すわけにはいかん」
「そ、そんな!」
「罰として、みんなの飲み物を買ってこい!」
「そんな! お願いします! 試合に出させてください!」
「駄目だ駄目だ! いいから早くジュース買ってこい! 学校の、ピロティでな!」
「先輩!」
「早く行ってやれよ」
「すみません! ありがとうございます!」
「おい、ユウスケ!」
「はい!?」
「俺はコーラだ。炭酸が抜けないように、ゆっくり戻って来いよ?」
「はい! 解りました!」



 俺はもう駄目だ。
 楽しくて恥ずかしくて、もう書けん。

 ちなみにオフ会の最中。
 夢中になって喋っている間、友人チーフが驚くぐらい冷たい目で俺を見ていたんだけれど、冷静になりたくなかったので気づかないフリをしていました。

拍手[3回]

2008
August 10
 今まで色んな言いがかりをつけられてきたけれど、今回のものが最も酷い。

「めさ君、めちゃめちゃDVなんだって?」

 DVとは、いわゆるドメスティックバイオレンス。
 つまり女性をグーでぶっちゃうとか、そういう反則技を使いこなす奴のことである。

 自慢じゃないが、俺は女の人に勝てないぞ。

 そりゃ子供の頃は兄弟喧嘩で妹と殴りあったりもした。
 でもそんなの、中学に上がる頃には自然になくなった。
 当たり前だけどそれ以降、女の人をぶったことなんてない。
 逆に俺が女子からボコボコにされる始末だ。

 そんな俺が、なんでDV?

 言いがかりをつけてきたのはHさん。
 彼は俺の職場、スナック「スマイル」の常連客だ。

「めさ君は、こう見えて本当に酷い男だよ」

 え、なんで?

「めちゃめちゃDVだからね」

 なにDVって。
 毒々しいヴォーカル?

「またまたそんな、しらばっくれちゃって。めさ君、女の子とか相当殴ってるんだって?」

 なんじゃそりゃ!?
 マジ知らないっすよ!

「めさ君、ここは素直に認めたほうが男らしいって」

 なんでやってもいないことを認めなきゃいけないの!

「あ~、見苦しくあがいちゃって、みっともないなあ」

 そういうこと言う!?

 誤解を解くことが難しそうでもあったので、俺は開き直ることにした。

「だったら言ってやるよ! 俺ァDVだよ! 泣かせた女の数!? 100から先は覚えてねえよ!」

 Hさんは本当に楽しそうに、ゲラゲラと笑い転げている。

「確かに俺ァ、強え奴には弱えよ! でもな! 俺ァ弱え奴には強えンだよ!」

 Hさんは腹をかかえつつも、「めさ君、右手で殴るの? 左手で殴るの?」などと訊いてくる。

「そんなのワンツーだよ! 連続攻撃だよ! 必殺だよ!」

 ここまで来ると、俺まで楽しくなってくるから不思議だ。

 夜も更け、Hさんが帰宅のために立ち上がる。
 俺は会計を受け取り、おつりを渡す。
 Hさんが顔を近づけ、小声で言ってきた。

「めさ君、さっきは面白おかしく言ってたけど、女の人は殴っちゃ駄目だぞ」

 だからホントはそんなことしてないんだってば!
 だいたい、誰が俺をDVだなんて言ったんですか!

「めさ君の妹」

 あの阿呆か!

 妹よ。
 俺が何をした。

拍手[2回]

2008
August 07
 こんなことを自分で書くのもアレだけど、俺、めっちゃカッコよかった。

 3日に行ったオフ会には12名のお客様と、飛び入り参加の悪友や飲み仲間。
 劇団「りんく」のメンバーたちでお迎えし、盛大に盛り上がった。

 俺は本来、人から好かれるのが大好きだ。
 だから、やたら意識した。

 主催側に気を遣ってのことか、自ら氷を取りに行こうとしたり、皆のお代わりを作ってくれようとする参加者様。
 そんな彼女を、きっちりと制する。

「働かなくていいよ。あなたはお客様なんだから、楽しんで飲んで」

 どこまで優しい一言を言えちゃう人なのだろうか、俺は。
 俺が俺だったら俺に惚れるぞ。

 ところが彼女にとっては、気を遣うことが自然であるようだ。
 俺に頼めばいいものを、灰皿など取り替えている。

「働かなくっていいって言ってんの!」

 時には物事を言い切る意思の強さが必要だ。
 俺は高々と断言した。

「俺はね!? みんなのお酒を作ったりとかして、『めささんは主催者なのにとてもよく動くなあ』って思われたいの! 何もかも好感度のためなのね!? だから、あなたは働かないでいいの! 俺的には営業妨害だ!」

 胸の内を全て曝け出す大胆さに、我ながらクラクラしそうだ。
 最高に輝いてる、俺。

 酒が進んでも、俺の素晴らしさは止まらない。

「みんな聞いてー! 俺、もうすぐ酔うからー! だから1時間後ぐらいには働かなくなってまーす!」

 アルコールを摂取した状態でも、俺はここまで自分自身を冷静に分析できる男なのだ。
 先見の明もありまくっている。

 酔ったら酔ったで、俺は何故か靴を脱ぐ習性がある。
 日本人らしくって素敵。
 椅子の上であぐらをかいた。

 と、ここで普段だったら、へろへろになりながら再び靴を履こうとし「靴が履けなぁい」などと甘えた声など出すのだが、オフ会ともなると、さすがにそうはいかない。

「フッ! 今夜も靴が履けないぜ」

 なんてニヒルな奴なのだ俺は。
 ここまでカッコよく靴が履けない男が他にいるだろうか。

 ちなみに今、書いていて謝りたくなっている自分がいる。

 さて、感謝状。

 3日のオフ会に参加してくださった皆さん、本当にお疲れ&ありがとうございました!
 後日メールで挨拶くださった皆さん、1人1人に返信できなくって、すみません。
 調子こいて、お昼の仕事を入れまくっちゃってたの。

 オフ会は山賊の宴を思わせる騒ぎ具合になりましたが、皆さんとお話できて楽しかったですよ。
 主催者の頭がちょっぴりアレで恐縮ですが、これに懲りずまた遊びに来てくださいませ。

 参加者の皆さん、どうもありがとう!

拍手[1回]

2008
July 27
 違うの。
 職場の椅子が壊れかけてたから、直そうと思ったの。
 だから俺、いつもよりちょっぴり早めにスナック「スマイル」に出勤したのね?

 ちょっとした工夫だけで椅子の故障を軽減できたもんだから、何度も「俺って天才じゃね?」ってつぶやいたさ。
 ついでにお店の看板も点けて、お客様を早めに招き入れる体制も整えてね。
 頑張り屋さんじゃね?

 でもね、誰も来ないの。
 お客さんどころか、ボスやフロアレディのみんなも、来る気配がないの。

 俺が自分の意思で、勝手に努力しているのに!
 店側の人間まで来ないとは、一体どういうことさ!

 普段は穏便な俺も、さすがにこれには鬼ギレですよ。
 毅然と奮い立って、女の子たちに片っ端から電話をかけてやったの。
 あのときの俺は、まるで鬼神を思わせる激怒っぷりだったね。

「もしもし? あのさ、今電話、平気? あのさ、今日ってさ、スマイル休み? なんかね? 誰も来ないの」
「マジすか、めささん。お店開けちゃったんすか。スマイル今日、休みっすよ。ププッ」

 軽く笑われる。

「もしもし? めさ? さっき電話もらったみたいなんだけど」
「違うの。スマイル休みなのかなあ? って思って」
「休みって聞いてなかった? 今日は絶対に営業しないよ」

 ですよねー。

 泣きながら看板の電気を消したよ。

 その次の日はね、隠れ家にしているハワイアンバーでお茶しながら、ノート広げて色々と作業をしていたのさ。
 お気に入りの席からはね、小さな時計が見えるわけ。

「この時計って、合ってます?」
「合ってるよ」
「じゃあ、スマイル開店まで、まだ時間あるな。コーヒーおかわりくーださい」

 で、いそいそとご出勤よ。

 道路から職場を見るとね、珍しくお店の看板が点いてるの。
 どうやら誰かが、俺より早くに来たみたいでさ。
 開店準備を手伝おうと思って、急いでご入店よ。

 そしたらさ、予想を超えた展開がそこに!
 って感じだったよ。

 女の子が出勤しているどころか、もう既にお客さんが飲んでいらっしゃる。

 今日は何?
 俺の誕生日か何か?
 とにかくサプライズ。

「どうしたの、みんな!」
「どうしたじゃないよ! めさ、今もう11時だよ!?」
「何ッ!」

 時計を見て、びっくりしたよ。
 1時間丸々、俺、遅刻してんの。
 隠れ家の時計は綺麗に1時間、遅れていたらしい。

「ホントすんませんっしたァー! 休みの日に勝手にお店開けたり、1時間も遅刻したり、ホントすんませんっしたァー!」

 もう俺、カレンダーとか時計とか、信じられない。

拍手[1回]

[12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22]
プロフィール
HN:
めさ
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1976/01/11
職業:
悪魔
趣味:
アウトドア、料理、格闘技、文章作成、旅行。
自己紹介:
 画像は、自室の天井に設置されたコタツだ。
 友人よ。
 なんで人の留守中に忍び込んで、コタツの熱くなる部分だけを天井に設置して帰るの?

 俺様は悪魔だ。
 ニコニコ動画などに色んな動画を上げてるぜ。

 基本的に、日記のコメントやメールのお返事はできぬ。
 ざまを見よ!
 本当にごめんなさい。
 それでもいいのならコチラをクリックするとメールが送れるぜい。

 当ブログはリンクフリーだ。
 必要なものがあったら遠慮なく気軽に、どこにでも貼ってやって人類を堕落させるといい。
リンク1

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP


Hit

Yicha.jp急上昇キーワード[?]

忍者ブログ[PR]